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 >  >   > 中国転売屋iPhone 6で大赤字

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アップルストア前に並ぶ、中国人転売ヤー集団の一員。

 製品自体よりも、それに群がる中国系転売業者や彼らに雇われた並び屋たちのほうが話題となった感のあるアップルの新型スマートフォン「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」だが、発売から2週間足らずの間に転売価格が大暴落している。日本やアメリカをはじめとする第1次発売国から転売品が流入し、供給過剰になっているものとみられる。

 両モデルの合計販売台数は、発売から3日間で1000万台を突破したが、中国メディア「参考消息網」によると、その半数に当たる約500万台が中国に並行輸入されたというから、さもありなんである。

 例えば、日本国内では9万9,800円で販売されているiPhone 6 Plusの128GBモデルには、一時約50万円の値段もついたが、ショッピングサイト「淘宝網」に出品された商品を見ると9月29日現在、12~14万円ほどに相場は落ち着いている。並び屋たちの人件費や輸送コストを考えれば、利ざやはほとんど残されていないといえる。

 そんな中、大損したのは転売業者たちだ。中国版Twitter「微博」では、転売業者を名乗る人物が残した「3日間で50万元(約900万円)損した。明日飛び降ります。さようなら。来世で会おう」という書き込みが発見された。ちなみにこのアカウントは、その書き込みを最後に更新されていない。

また、深セン市の電気街、華強北路のビルの屋上から、iPhone転売で巨額の損失を抱えたとされる男性が、飛び降り自殺を図る一部始終を収めた動画がアップされている。さらに、現地在住の日本人男性によると、華強北路ではiPhone 6のたたき売りも始まっているようだ。

「発売からちょうど1週間がたったくらいの頃、華強北路を歩いていると『iPhone 6』買わないか?』と複数の業者が声をかけてきた。最初の言い値はiPhone 6 16GBモデルで約15万円でしたが、『不要』と言って立ち去ろうとすると、すぐに9万円くらいまで値段が下がった。本気で交渉すれば、値段はさらに下がったはず。アップルは中国でもまもなく正規品を発売するでしょうし、そうなると転売品は見向きもされなくなる。その前に、早々と損切りしたいのでしょう」

 すべては、アップルのシナリオ通りだった!?
(文=牧野源)

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