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従軍慰安婦記事、初報の執筆者は別人 朝日がおわびと訂正

 朝日新聞は29日、従軍慰安婦をめぐる過去の報道を検証した8月の特集記事で、故吉田清治氏の証言の初報を執筆したとしていた元記者(66)が、実際は執筆者でなかったとするおわびと訂正の記事を同日付朝刊に掲載した。その後の吉田氏に関する数本の記事は、元記者が実際に執筆していたという。

 8月5日の特集は、吉田氏証言の初報を1982年9月2日付の大阪本社記事だとし「執筆した大阪社会部の記者は『講演での話の内容は具体的かつ詳細で全く疑わなかった』と話す」と記していた。

 しかし、29日付朝刊では、元記者の渡航記録から、講演があった82年9月1日に国内にいなかったことが判明し「記憶違いと確認された」と説明。別の元記者が「自分が書いたかもしれない」と名乗り出たという。

 初報が掲載された経緯については、近く設置する第三者委員会の調査結果を踏まえて紙面で説明する、としている。

[ 2014年9月29日 10:00 ]

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