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救助難航44人下山できず…御嶽山噴火

2014年9月28日6時2分  スポーツ報知
  • 火山灰に覆われた火口付近の山小屋(共同通信社機から)

    火山灰に覆われた火口付近の山小屋(共同通信社機から)

 巨大な噴煙がごう音を響かせ、もうもうと立ち上り、岩と火山灰が多くの登山客を襲った。27日午前11時53分ごろ、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(おんたけさん、3067メートル)が噴火した。山頂付近の山小屋は厚い灰に覆われ、複数の人が生き埋めになった。長野県によると、少なくとも16人が意識不明に。重傷者は32人で、死亡者がいるとの情報もあり、県警が確認を急いでいる。「あと少し遅れていたら…」。下山した人たちは青ざめた表情でへたり込んだ。

 警察庁によると、山頂付近などには一時、多数の登山客が取り残されたが、27日夜までに約230人が下山したことを確認した。また、負傷者の一部は火山灰に埋まったとみられる。

 登山道の各山小屋には視界不良などで下山できなかった44人がとどまったが、このうち1か所では岐阜県警の警察官3人を含む36人の無事を確認。二次災害の恐れから警察などの救助は難航しており、28日朝にあらためて対応を判断する。

 御嶽山の噴火はごく小規模だった2007年3月以来で、気象庁は27日午前11時から午後5時までに313回の火山性地震を観測。うち約240回は噴火前後の約2時間に集中し、その後は減少傾向になった。

 気象庁によると、付近を飛行した航空機の報告などから、噴煙は上空10キロ以上まで達した可能性がある。噴火活動は続いており、警戒を呼び掛けている。

 気象庁は、火口から4キロ程度の範囲で大きな噴石の飛散の危険があるのに加え、火山灰が風に乗って居住地域の近くまで影響を及ぼす恐れもあるとしている。

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