未来の世界を想像するのはワクワクする。
とくに想像していて面白いのはやっぱり科学テクノロジーのことやインターネットのことだ。具体的に考えることができれば、そこから今やるべきことが見えてくる。作るべきものが見えてくる。今回は備忘録がてら、10年後の2025年の未来の世界を現実的に想像してみる。ぼくの考えていることを淡々と書いていくので、指摘・補足などをしてもらえると嬉しい。
ウェアラブルデバイスはひとまずイベントで使われる
グーグルグラスをはじめとして身体のいたるところに装着するウェアラブルデバイスへの期待が高まっている。ただ、2025年に大勢の人がグーグルグラスやスマートコンタクトレンズをして街を歩くことはないだろう。盗撮の問題や注意力散漫の問題が世間的に許容されるにはしばらく時間がかかるはずだ。
それらのデバイスはライブやスポーツ観戦などのイベントで先行して使われると思っている。たとえば音楽ライブ会場入場時にひとり1つグーグルグラスが配布される。ライブ中、目の前には現在流れている曲の歌詞が表示され、様々な映像効果が繰り広げられる。スポーツ観戦ではボールを持っている選手の情報や、試合状況などが映し出される。これらが世間的に話題になり、少しずつウェアラブルデバイスが日常生活で使われるようになっていくはずだ。
「会計はスマートウォッチ、スマホで」が当たり前に
スマートウォッチは「小さいと操作しづらい、大きいと邪魔になる」というトレードオフを解消するのは難しい。そのため基本的に情報を見ることが中心で、操作は音声認識が中心のごくシンプルなものに留まると思っている。
しかし、スマートウォッチが優れているところはセキュリティ面だ。腕につけておけば盗られる不安はない。そのためセキュリティ面が不安な決済関係で活躍しそうだ。スマートウォッチに決済機能がつけば支払いは劇的に楽になるだろう。ショッピングモールでもコンビニでも自販機でも、支払いは腕をかざすだけ。電車にのるときも改札に腕をかざすだけ。これは多くの人にとってかなりの時間節約になる。
紙の使用が激減。紙と同様の薄さの電子ノートが登場
Evernoteなどのクラウドノートサービスはいつでもどこでも見れるし、紙のように無くならないし、整理も楽だ。ただ唯一の欠点は、イラストや図を残すことが困難なこと。結局、図を書くときには紙に頼ってしまうことが多い。しかしあと10年すれば、紙同然の極薄の電子ノートが登場すると思っている。資料を電子ノートに送ってもらい、専用のペンで好きにメモ書きをし、自動的にクラウドに保存ということが可能になる。
紙へのこだわりが強い人も、Kindle PaperwhiteのようなEインクを使った”紙”感を再現できれば使わない理由はない。
色んな分野でキュレーションサービスが進化
人それぞれで嗜好が大きく異なるファッションやアダルトなどの分野でキュレーション・ウェブサービスは流行るに違いない。とくにアダルト系はそのポテンシャルが高いはずだ。Gunosyのようなアルゴリズムで自分の性癖にあったジャンルの動画をまとめて配信してくれるようなウェブサービスは「男の作業時間」を大きく節約してくれるはずだ。
ボッタクリのホームページ制作代行がなくなる
現在では他と似たようなありふれたウェブサイトを作るのにも10万円以上かかったりする。これから数年先には、0〜5000円のテンプレートに文字を入れるだけで超ハイクオリティのwebサイトが作れるようになる。今でもオシャレなHTMLテンプレートが無料で手に入れられるが、あまり知られていない上、プログラミングの知識がない人にはテンプレートの導入も難しい。ドメイン取得・テンプレートインストール・編集補助ツール(wordpress的なもの)などを一括で管理するウェブサービスが登場すれば、誰もが知識がなくてもオシャレなウェブサイトが作れるようになる。
またプログラミング知識がなくて自分が好きなようにwebサイトのデザインができる「WIX」のようなサービスはこれからもっとメジャーになるはずだ。
気の利いたプレゼント宅配サービスが流行る
Amazonは自分で使う分にはこれ以上なく便利だが、他の人にギフトを送る場合には少し問題がある。ギフトラップをしていても、Amazonの箱に入って送られてきてはスペシャル感はあまり出ない。そこで「オシャレなラッピングで、気のきいた雑貨や本をサプライズで送れるプレゼント通販&宅配サービス」が流行すると思う。プレゼントは直接渡すに越したことはないが、時間の都合でどうしても手渡しできないことがある。受け取る側が「郵送でも嬉しい」と思えるようなブランドイメージを確立したプレゼント通販・宅配サービスは多くのユーザーを獲得するに違いない。
車の自動運転化が普及…の前に車が事故回避システムが搭載
グーグルにより車の自動運転がすでに試験走行されている。ただ、すべてを車に任せて自分は運転に関与しない、というのにはしばらく時間がかかりそうだ。トヨタなどの日本の自動車メーカーは自動運転化にはわりと保守的なようで、ひとまず事故自動回避のシステムの搭載に力を入れるのではないかと思う。車の自動運転ができて、事故の回避ができないはずがない。
世界中で同料金で電話・インターネットができるように
SoftBankをはじめとしてどの携帯会社も遅かれ早かれ、世界中どこでも同料金でインターネットが無制限に使用できるシステムにするはずだ(現在は海外でインターネットを使うと1日1200円ほどかかる)。これにより、海外でもGoogle Mapのようなツールが使えるし、旅行でも仕事でも海外に出るハードルがさらに下がるはずだ。
iPhoneのバッテリーが充電なしで5日間持つ
すでに「電池持ち3日間!」を押しているスマホが登場しているぐらいなので、これは
ほぼ確実ではないかと思う。
今回はわりと現実的なことに絞って書いてみた。他にも書きたいことはあったが、また別の機会にしようかと思う。次は「5年以内に流行りそうなウェブサービス」のような感じで色々と妄想してみたい。