トップページ社会ニュース一覧御嶽山噴火 死者10人 心肺停止は26人に
ニュース詳細

御嶽山噴火 死者10人 心肺停止は26人に
9月29日 18時44分

御嶽山噴火 死者10人 心肺停止は26人に
K10049664211_1409291710_1409291713.mp4

長野と岐阜の県境にある御嶽山の噴火で、警察によりますと、山頂付近で新たに5人が心肺停止の状態で倒れているのが見つかりました。
また心肺停止で搬送された人のうち新たに6人の死亡が確認され、これで今回の噴火で死亡したのは10人になり、心肺停止の人は26人となっています。
警察などは30日も捜索することにしています。

御嶽山の噴火で警察や消防それに自衛隊が29日朝から捜索活動を進めた結果、警察によりますと、山頂付近で、新たに5人が心肺停止の状態で倒れているのが見つかりました。
また警察などは、心肺停止になっている人のうち山頂にある「御嶽神社」付近で倒れていた登山者ら8人を、29日自衛隊のヘリコプターで山のふもとに搬送しました。
警察が確認を進めた結果、このうち6人の死亡が確認されました。
これで今回の噴火で死亡したのは10人になり、心肺停止の人は26人となっています。
一方、捜索活動は、硫化水素の濃度が高くなったことなどから、午後1時半ごろ中止しました。
警察によりますと、死亡した人のうち身元が確認されているのは▽長野県塩尻市の会社員、林卓司さん(54)、▽長野県松本市の横田和正さん(61)、▽名古屋市中村区の会社員、浅井佑介さん(23)、▽岐阜市の会社員、三浦勇さん(45)の合わせて4人です。
また▽長野県側と岐阜県側で合わせて63人が重軽傷を負っています。
警察などは、家族などと連絡が取れない人がいることから、30日も山頂付近での捜索を進めることにしています。

膝のあたりまで灰

御嶽山の頂上周辺で捜索活動にあたっている長野県警察本部機動隊の金森勉副隊長は、現場の状況について、「膝あたりまで灰が積もっていて、大きな石もごろごろしている状況だった。火口は3つあり、噴煙が高く上がり、風で噴煙の向きが変わって硫黄のにおいが強くなるなど、非常に厳しい作業だった」と話していました。
また、捜索が途中で打ち切りとなったことについては、「もう少しやれるのかなとも思ったが、硫化水素の影響が大きく、隊員の体を考えて苦渋の決断をした。できれば、きょう中にすべての要救助者を降ろしたかったので、つらい気持ちだ」と話していました。
また、捜索を行ううえでの課題について、「有毒ガスの検知など装備を整えたうえで進めることが重要だ」と話していました。

[関連ニュース]
k10014966421000.html

[関連ニュース]

  自動検索

御嶽山 ヘリで頂上周辺の捜索に出発 (9月29日 9時05分)

御嶽山噴火 男性4人の死亡確認 (9月28日 22時03分)

御嶽山噴火 31人心肺停止 4人搬送 (9月28日 21時21分)

心肺停止の登山者ら4人をふもとに搬送 (9月28日 20時26分)

山頂付近 いきなりの噴火で逃げる間なかったか (9月28日 18時20分)

このページの先頭へ