調圧ルームとは
調圧ルームに入ると、自分では意識しなくても、
酸素を普段よりたくさん吸うことができ、
体温が健康的に上がって元気になっていただけるお部屋です。
若い方からお年寄りの方までどなたでもお入りいただけます。
スポーツの前に、疲労回復に、また病気がちの方でも
安心して入っていただけます。
調圧ルームでは気圧を下げてもとに戻すことを50分間で数回繰り返しています。
気圧を下げたときは、旅客機の機内と同じくらいの気圧になります。
機内では食事をしたりお酒も飲みますから、体にはほとんど負担のない気圧です。
気圧をもとに戻したときは、室外と同じ1気圧になります。
調圧ルームに入っていると、10分もしないうちにご自分の体が温まってくるのを感じていただけると思います。
体温計をお持ちになれば、実際に体温が普段より高くなっているのを確認していただけます。
体温が上がると健康によいのは今や常識となっています。
調圧ルームは特許を取得しています。
調圧ルームで体温を上げるには、単純に気圧を上げ下げすればよいのかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実は、ここまで来るのには5年以上の歳月がかかっています。
体調に及ぼす影響に関して、体験したお客様の声を聞き試行錯誤しながら現在の方法を作り上げました。そのため単純にはどなたも真似できないと思います。
この方法は特許を取得しています。
調圧ルームの原理
調圧ルームに入るとすぐに体温が上がります。
しかし、なぜ体温が上がるのか。これを説明するのはまだ仮説の段階です。
今のところこのように考えられるということをご説明します。
調圧ルーム内の気圧が下がると、生体防御機構が働いて、薄くなっていく酸素を精一杯取り入れようとする状態になります。
そのような状態から、気圧をもとに戻し、酸素濃度をもとに戻せば、酸素に関して飢餓状態になっていた細胞は、勢いよく酸素を取り込みます。
酸素呼吸では、ブドウ糖と水と酸素が反応すると、熱が生まれ、ATP(アデノシン三リン酸)というエネルギーが生み出される仕組みになっています。
普段、からだは必要とされる分だけ酸素呼吸しています。
ところがこの調圧ルームに入ると、ただ座っているだけなのに、普段よりも多く酸素を取り込むために、酸素呼吸が普段よりも活発に行われているのではないか。
そのため、熱がたくさん発生して体温が上がっているのだと考えています。
さらに、もし、酸素呼吸が活発に行われているなら、ATPもたくさんつくられていることになります。
ATPは体の中でいろいろなことに使われるエネルギーです。
通常、体温が上がるときには、心拍数や呼吸数が増えます。マラソンすることを考えて下さい。体温が上がりますが、心拍数や呼吸数が増えて、やがて疲れてしまいます。つくられたATPは消費されていきます。
ところが、調圧ルームの中では、体温が上がっても心拍数や呼吸数が増えることはありません。これはつくられたATPがそのまま消費されないことを意味しているのではないか。もし、ATPがたくさんつくられて消費されないなら、そのATPは、元気になっていただくために使われるのではないかと考えています。
実際の調圧ルームの写真と解説を見ながら、
調圧ルームを仮想体験してみましょう!
ドアの向こうには、奥に向かって左右にシートがつくられており、電車のようにみんなで向い合せになって座ります。入口近くにはインストラクターがいて、いろいろ説明してくれます。
空いている席に座りました。入るときに着替えるのかと思いましたが、その必要はありません。上に棚があって、荷物が置けるようになっています。
中には、横になって寝ている方もいらっしゃいました。空いている時には横になっても良いらしいです。クッションや掛ける物も貸してくれます。
温度計、湿度計が置いてあります。
今の室温は28℃です。
ドアが閉まっていよいよ運転開始です。
ゴーッという音がして気圧が下がり始めました。調圧ルームの中では山に登ったり降りたりを繰り返しているようなものだそうです。気圧が下がったので、耳が少し変な感じになりましたが、つばを飲んだら大丈夫。
インストラクターが、手のひらの表面温度を測ってくれました。33.1℃です。
なんとなく涼しくなるような感じがしましたが、室温は28℃のまま。
体の内側からポーッと温かくなってきました。顔の回りや手の回りに熱い空気がまとわりついているような感じ。暖房でも入れたのかと思って、温度計を見ると28℃です。開始時と変わりません。
インストラクターが手のひらの温度を測ってくれました。34.2℃。1℃上がっています。運動や入浴でも体温は上がりますが、脈拍も上がります。それなのに調圧ルームでは脈拍が上がりません。脈拍を上げずに体温を上げる方法は、他にはないそうです。
室内では、音楽を聴いている方、本を読んでいる方、昼寝をしている人、さまざまです。
インストラクターがボタンを押して気圧が下がり始めました。途端に少し涼しくなったような感じがします。
これを何回か繰り返して、50分間の調圧体験が終了です。
ドームを出たあと、待合ホールで一休み。なんとも言えない気持ち良さと爽快感があり、身体の芯から温かいような感じ。
初めての場合は、2時間以上連続で入った方が良いとのことです。
調圧ルームの構造と安全性
- 調圧ルームは鋼鉄製で十分な硬度がありますので上から物が落ちてきても安全です。ドアはパッキンで圧着して閉めています。もし万が一ルームに強い衝撃が加わってもドアが開かなくなることはありません。
- 床には床暖房が入っており、寒い季節には活躍します。室内は、エアコンで温湿度管理されています。
- 排気口から空気を抜いて気圧を下げていくときも吸気口は全閉とはならず、いつも少しずつ新鮮な空気が入るよう調整されています。
- 調圧ルームには安全確保のための安全弁が付いています。また、真空ポンプにはリミッターが2つ付いており、気圧と運転時間によってリミッターが作動し、極端な低圧状態にならないように安全が確保されています。
ご不明な点があれば、スタッフが詳しくご説明いたしますので、遠慮なくご質問ください。