臨時国会召集 首相「地方創生国会に」9月29日 12時25分
第187臨時国会が29日召集され、安倍総理大臣は、衆参両院の本会議で行う所信表明演説に先立って、自民党の両院議員総会で、今回の国会を「地方創生国会」と位置づけ、地方の活性化に取り組む決意を強調しました。
第2次安倍改造内閣の発足後、初めての国会となる第187臨時国会は、29日召集され、午前10時から開かれた参議院本会議で、常任委員長の選任などが行われました。
国会では、午後1時から天皇陛下をお迎えして開会式が行われたあと、安倍総理大臣が衆参両院の本会議で所信表明演説を行うことになっています。
これに先立って、安倍総理大臣は自民党の両院議員総会で、「われわれの政策によって経済は上向きになっている。これをしっかりと全国津々浦々にお届けすることが私たちの使命だ。この国会を『地方創生国会』にし、地域のよさを生かした地方の再生のための国会にしたい。堂々と論戦を展開し、成果を出していきたい」と述べ、今回の国会を「地方創生国会」と位置づけ、地方の活性化に取り組む決意を強調しました。
これに対し、民主党の海江田代表は党の代議士会で、「臨時国会では、いくつも大事な法案が出ているが、特に労働者派遣法の改悪が、再び、国会で取り上げられようとしており、悪法の成立を許してはならない。安倍政権へのノーという国民の声を受けて、論戦に臨みたい」と述べました。
臨時国会の会期は11月30日までの63日間で、政府・与党は、「地方創生」の基本理念などを盛り込んだ「まち・ひと・しごと創生法案」や、女性の活躍を推進するための法案、それに、広島市で起きた土砂災害を踏まえた土砂災害防止法の改正案などの成立を図る方針です。
これに対し、野党側は、消費税率の10%への引き上げ判断や、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定などについて、政府の姿勢をただすことにしていて、活発な論戦が展開される見通しです。
官房長官「建設的な審議を」
菅官房長官は臨時閣議のあとの記者会見で、「安倍総理大臣はまさに経済最優先で日本経済の再生を進め、『地方創生』や『女性の輝く社会』の実現など、政治主導で改革を進めていく。臨時国会には、『地方創生』や『女性の輝く社会』の実現、それに災害防止などの法案や日豪EPA=経済連携協定条約など、29の法案と1つの条約を提出しており、しっかりと説明するとともに、建設的な審議をお願いしたい」と述べました。
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