”富士見編集部が十分な事前の説明と調整を怠ったこと”(ドラゴンマガジン6月号謝罪文)で打ち切りになってしまった『気象精霊記』ですが、2014年9月20日にKindle版『気象精霊記』の配信が開始され、ついに続刊が読めるようになりました。
そのKindle版『気象精霊記 File-1: 正しい台風の起こし方』のあとがきで著者の清水文化氏が、新人賞投稿作の第2章部分が他の作品に流用されたと記載しました。
授賞式のあとの二次会で、作者は何人もの編集者さんたちとお話する機会がありました。その時、お会いした編集者さんたちが開口一番、判で捺したように「作品そのものがダメ」と言う人と、「第二章はダメだから丸々書き直さないと」と言う人の二派に分かれます。しかし気になることに、その理由は人によってバラバラ。変な話ですね。その理由は後日、すぐにわかりました。授賞式の翌月に発売された小説の中に、第二章の後半のエピソードを細かなセリフ回しまで丸々使っていたものがありました。とても偶然とは思えなかったため当時の担当編集さんに確認したのですが、さすがに回答は得られませんでした。まあ、理由を知ったところで仕方ないですし、編集部でも受賞作なので第二章を丸々書き換えるのなら出版するという話に決まったので、差し替えとなりました。気象精霊記 File-1: 正しい台風の起こし方 あとがき (太字は管理人)
『気象精霊記』は第8回ファンタジア長編小説大賞<審査員特別賞>受賞し、1997年7月25日に第1巻が発売されました。
受賞式の時期は不明です。
1996年後半~1997年前半に発売された富士見ファンタジア文庫の作品一覧。
データソースはラノベの杜DBです。
上記期間以外の新刊情報はラノベの杜さんの富士見ファンタジア文庫DBをご確認ください。
清水文化氏はTwitterであとがきに関して発言を行っています。
Kindle版の「あとがき」で、思った以上に反響が大きくて驚いているw
特に2章のエピソードは私の中では『単なる笑い話』なので、まさかこれほどの大騒ぎになるとは思わなかった。
— 清水文化@Kindle版気象精霊記発売中 (@Fumika_Shimizu) 2014, 9月 21
どうして『笑い話』なのか。理由は簡単。売れっ子が使いたくなるエピソードが書けた。これは私にとって「作家でやっていける自信」になった出来事だったから。だから暴露のつもりではなく、単なる裏話という軽い気持ちで書いた。それだけの話。だからその部分に暴露の意識も黒い感情もない。
— 清水文化@Kindle版気象精霊記発売中 (@Fumika_Shimizu) 2014, 9月 21
現在、本件に関して富士見書房の反応はありません。
ちなみにあとがきでは、黒い内容の他に、文庫版発売当時(1997年)からKindle版発売(2014年)の間の気象学の変化・発展とそれに併せた改訂内容が詳しく説明されています。
結構面白い。
気象精霊記 File-1: 正しい台風の起こし方
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コメント
まぁ仕方ないか
自分で絵を書くしかなかったんだろ
普通に新作の感想したら編集のステマ乙話題逸らし大変ですねと言いがかり付けてきてこの事件の話題以外を一切認めやがらないし
昔の2chは板ごとスレごとにちゃんと棲み分けができてたのになー
悪行の報いだな
今の所は被害者の証言だけだから何とも言えんね
電撃のステマ事件の時みたいに
決定的な証拠を出した上で、作品の話は編集の工作の可能性があるからやめろ、というなら理解できる
でも、富士見スレで暴れてる連中は証拠が清水の証言しかないのに、あたかも100%有罪かのように騙って富士見を罵倒しまくってるからなあ。
これじゃ杉井がやったことと何も変わらない
あったとしても無かった事にできる権力がある訳だしね
騒ぎが大きくなって怖くなったのか?
明確な証拠がないのに、清水の証言だけで
角川が加害者だと決めつけるなよ
痴漢冤罪じゃないんだから
今回の盗作もやっててもおかしくなさそう
今んとこ黒とは言い切れないけど、新人賞の応募数は減るだろうな
デジタルとはいえ、今更再販すんの?
言うほどの事例でもないんでしょ
問題は表紙絵、なんだあの学習まんがに出てきそうな絵
色々あったんでね
決定的証拠が挙がった真っ黒編集部だとしても、本スレで新作の話題をしてもいいだろ
騒動と出版される作品を切り離して楽しむ層もいるだろうし、本スレはそういう場
騒いでいる連中はそういう層を一切認めず、本気か無頓着に対する罵倒なのか工作員認定してくる
そもそも本スレを機能させなくすること自体を編集部に対する制裁だと思っている節もある
相手が悪いんだからマナー違反していい、荒らされてもしゃーないなんてことはない
Kindleでの自己出版だから編集とかいないよ
新人賞からの盗作が発覚した同じ月に出る作品が泥棒を主人公にした作品だという……
清水が狙ってやったわけじゃないだろうけど、ある意味すごいタイミングだよな
まさか出版社自体が泥棒だったなんてオチ、誰も想像できなかったもん
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