東電が原発再稼働に向けて奇策発動!? でんこ復活の怪情報
サイゾー 9月18日(木)18時1分配信
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『でんこちゃん』 東京電力のかつてのマスコットキャラクター。初登場は1987年。テレビCMでは「じゃん!」と登場し、「電気を大切にね!」と節電をPRして、人気に。デザインはマンガ家の内田春菊が担当した。 |
東日本大震災による避難者がうつ病となり自殺し、福島第一原子力発電所事故との因果関係をめぐって争っていた自殺賠償訴訟で、8月26日、損害賠償命令が下った東京電力。なりふり構わぬ手段で赤字回避を目指しても、安定経営には程遠い状態だ。
そんな東電が、起死回生のための奇策として2015年4月から、あの「でんこちゃん」の復活を画策しているのだという。
でんこちゃんといえば、東電の節電をPRするキャラクターとして登場し、長年にわたって人気を博した。だが、原発事故の影響で東電は、でんこちゃんが出演するコマーシャルなどを自粛し、その後、12年3月31日をもって使用中止とした。東電を取材する記者の話。
「コスト削減で使用中止にしたキャラクターを、復活させるのは苦肉の策。もともと東電は、原発再稼働を求めるために別のキャラクターでのPR展開を立案し、経済産業省に申請していたようです」
現在も続く福島第一原発の事故処理や廃炉、事故被害者などに対する賠償などを原子力損害賠償・廃炉等支援機構からの資金援助に頼っている状態の東電。当然、デザイン料などが発生するため、新キャラクターでのPRなど許可が降りるはずもなく、もともと使用していたでんこちゃんを復活させる方向で調整しているのだという。
現在でも、国内の原子力発電所は再稼働の見通しが立たず、火力発電所も稼働が続き、各所でメンテナンスが必要な状態。借金だらけで、銀行からの借り入れも厳しくなる一方で、2016年には「電力の自由化」が予定されており独占状態は維持できなくなる。なんとかイメージアップを図りたい東電。本当にでんこちゃんは復活し、それがイメージアップにつながるのだろうか?
(編集部)
2016年4月をめどに家庭向けを含めた電力小売事業への参入が全面的に自由化され、約7・5兆円の市場が開放される予定となっている。一部では「自由化に先駆けて、東電ではさらなる電気料金の値上げも検討されるだろう」という観測も。
最終更新:9月19日(金)18時48分
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