宅録ミュージシャン雑記 月に見下ろされて ~宅録ミュージシャン trifling beetleのブログ~

宅録ミュージシャン・trifling beetleの雑記帳&忘備録。
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日本シリーズがかなり面白い!


実はあまり期待していなかった。

何気に観始めたのだが、これが予測を裏切り、野球の醍醐味を凝縮したような展開がこれでもかと続き、本当にワクワクしている。


自分は、どちらかというと「やや楽天目線」で観戦している気がするのだが、別にジャイアンツが勝っても良いのだ。

そんなことよりも試合自体がまことに面白い。

毎試合、非常にしまったゲーム展開であり、またその中にいろいろと細かいドラマがあるような印象を受け、そう、まるで漫画の「ドカベン」のようなのである(笑)。

ある意味、最終的にどちらが優勝するのかがまったく読めない。

だから面白いのかもしれないなと思う。


こういう展開は子供の頃見た「西武VS巨人」(1983年)のようであり、1992年の「西武VSヤクルト」のようでもある。

この二つの日本シリーズは、もう本当に、本当に面白かったので、今でも胸にしっかりと残っている。



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さてさて、最近は新しい楽曲を作って、それを録音することがかなり少なくなってきた。

もっぱら既存曲のリメイキングなぞに時間を割いている。

もちろんベーシックトラックは完成しているものもあるのだが、それらはメモリーカードの中に眠っている。

果たして、いつになればこれらの録音に取り掛かれるのだろうか??

皆目見当もつかない(笑)。



今なんとか2曲のプロジェクトを進行させていて、これらはどちらもまた、「暗い系」な曲である(笑)。

自分の曲調は、どんなに頑張ってみても、明るくウキウキする類のものには、決してならないようだ。



太陽のまったく届かない深海の中から、上に向かってゆっくりと浮上し、光が見え始めるところまで行った瞬間、そこから勢いをつけて水面へと向かう..「nocturne」はそんなイメージの楽曲。

アレンジもそうだが、もっぱらコード進行と転調でシンプルに表現した。

転調も、いわゆる「TK」みたく、芝居がかった大げさなものにならないように、ある程度の自然感を残したものにした。


ワウを効かせたギターとファンクっぽいベースラインが肝。

ファンクのベースは2小節単位のリフとかが多いが、ああいう感じをイメージしながら作り上げて、音色的にはかなり低音域をブーストさせている。

ただコンプ/リミッター処理についてはかなり入念に施しているつもりだ。


低音域におけるキックとベースの住み分けという面で、自分はより低音部をベースが、やや高音域をキックが担うというアレンジが好きだ。

キックは「ズドン」と来るよりも「ボコン、バカン」と来る感じの音が多い。

打ち込みでキックを作ることが多いが、これはチューニングをやや軽めにしている。

ただ軽くなりすぎると迫力がなくなるので程度はあくまでも「やや軽め」。

あとはEQ操作でフォローしている。

63ヘルツ辺りを上げるとベースの低音域の音圧が増し、100~200辺りを上げるとキックの高音域の音圧が増すことを発見してからはそのセッテイングに固執している。

このセットでのアンサンブルが、自分的にはすごく心地良い。


コードバッキングは、フェンダーローズのサンプルを加工して作り上げたキーボードメイン。

そこに控えめなCP-70のオブリガード、シンセストリングス、パッド類、シンセブラスセクションを重ねた。




衛星都市」はミディアムスローな流れの中に、煌びやかな世界がめまぐるしく展開するような曲。

やや地味な万華鏡のような感じ、あるいは夕方の南国の風景を魚眼レンズで一通り見たようなイメージ。

最近、自分の中では定番のシンセのホルンセクションを、夕暮れの切なさを表す要素として添付している。


アレンジはこれもシンプル。

アコースティックギターのシャカシャカしたカッテイングと、デジタルピアノのコードバッキングがメインで、そこに色々な音色のシンセサイザーやキーボード、エレキギター類がさりげなく絡んでくる。

打ち込みのCongaと生のカホンをリズムの抑えとして重ねている。

ベースはリッケンバッカー4003を使ってはいるが、ゴリゴリさせず、あえて地味で柔らかい音色に改造した。

コーラスとディレイを試行錯誤しながら後掛けしたものだ。


後掛けのリーバブは、劇的に音が変わる瞬間を本当に楽しめるものなのだが、使い続けているうちに、ついつい掛け過ぎというものに対して鈍感になってしまうのが難点だと思う。

まだ足りないのではないのか?と思ってしまうのだ。

実はちょうどいいなと思ったときには、ほぼ掛け過ぎている事が多く、CDに焼いて再生してみると、まるでもう「小ぶりの温泉の中」なのである(笑)。

音の芯が殆ど喪失されていてガッカリすることこの上ない。


かなり神経を尖らせて目盛りを一つずつ上げて行くのだが、迷ったときには思い切ってゼロに戻り、そしてまた掛け直して行く。

これの繰り返しだ。

ちょっと足りないかな程度で寸止めさせるのが自分なりの基準ではあるが、リスナーそれぞれの主観によって、その印象は右にも左にも揺れるんだろうなぁ。




自分がこれだと思ったものを迷わず提示できる姿勢を、やはり大切にしたいなとは思うが。


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久々に晴れが続いて、とても気持ちよかった。


最近パソコンの処理速度がかなり遅くてイライラする。

こういうストレスには本当に弱い自分だ。

何とかならんかなと調べまくっているが、買い換える以外に道はないのかもしれない。

もう、買い換えよう、そろそろ。





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ルー・リードが亡くなられたというニュースを聞いた。

ベルベット・アンダーグランドの所要人物で、自分も少なからず影響を受けたアーチストである。

長らく表舞台では名前を聞かなかったが、数年前に肝臓移植を受けていたとか。

71歳。

ある意味、ロックを具現化した人といっていいかもしれない。

冥福を心から祈らん限り。


というか、あっちのセカイはすごい賑やかなんじゃないのだろうか?

ジム・モリソンもジミヘンも、ジャニスもいるし、ジョン、ジョージもいるな。

ブライアン・ジョーンズもか。

キース・ムーン、ボンゾ、ビリー・プレストン、ロニー・レーンもいてるな。


あと誰だっけ?

オールマン、ロバート・ジョーンズ、サッチモ、ジェイミー・ジェマーソン、マイケル、JB、ボブ・マーリィ、エイミー・ワインハウス、ロバータ・フラック、ミニー・リパートン、マービン・ゲイ、ビリー・ホリデイ...


挙げたらキリがないや。


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タブロイドになるのだろうか、東スポとか大スポは?



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考えてみたら新聞をすみからすみまで読んだ記憶が全くない。


勧誘とかには結構気前良く答えるのだが、それでも答えて購読した新聞を、じっくりとは読んだことがない。


飲食店で読むスポーツ新聞も隅まで読まない。

まず「エロ」系記事が大嫌いなのでこれは真っ先にスルー(笑)。

競馬や競輪も興味が全くないので飛ばす。

スポーツ面は隅から隅まで読むことが多い。

特に高校野球とかはなおさらである。

落ち着いている雰囲気の喫茶店なんかでスポーツ新聞を読むことは本当に楽しい。


それでも隅から隅までいかないのである。


読まずに、まっさらのまま積み上げられてゆく新聞紙の束を見て、あるときから一切の新聞を購読することをやめた。


一時、某政党にお世話になった縁で、その党の発行する新聞を購読したことがある。

これは非常に有意義で、真新しい発見だった。

この新聞はほぼ、隅に近い程度まで読んだ。

興味深い記事で溢れていたからだ。

無知な自分にとっては毎日が知識の集積であり、毎日、それこそ貪るように読んでいた。


ちょっとしたことがあり、かなり幻滅し、傷つくことがあった。

自分たち家族の死後の弔いの仕方などにまで、口をはさんでこられたのだ。

それは関係ないことでしょうとメールでやんわり拒絶すると、何度も携帯が鳴り、振動した。

着信拒否をすることで一旦は収束した。

こういうやり方は大嫌いだが、これは致し方ないと割り切ってだ。

これが全てではない、唯一でもない。

こういうことが、約二年間の間に、何度も、何度もあった。


そもそも自分は、己の哲学や考えを無理にでも押し付けようとする人は苦手なのだ。

また、それをあくまで拒む傾向がある。

そういう自分だから、もう無理が通らないと見ると今度は、それは恫喝まがいではないのかともとれる方法で説得してくる人もいる。

声は大きくなり、荒々しく、暴言まがいのことを吐きかける人までいる。

また、そのような文言を書いたメールを送りつけてくる人も。


これらはもう、どいつもこいつも自分にとっては、絶対に妥協し、受け入れることなど到底無理なレベルの人間たちに当たる。



まっとうで、当然の主張をしていることは大賛成である。

素晴らしいと思うし、正しい、あるべき姿勢だと思う。

しかしそれが全てではなく、全く別の面もある。

当然である。

それも承知の上で、人それぞれが、それぞれの想い描く理想を掲げる政党なんかを支持したりしているのではないのだろうか。


しかしながら、前述のように、自分はこの別の面にかなり嫌な思いをさせられたのである。

つまり、本来の面よりもこの別の面の存在がどうしようもなく大きくなりすぎたのである。

もう割り切ることさえもできないくらいにだ。


本当に胸が痛む出来事であり、よって、申し訳ないのだが、この政党全般との関わりは、以後一切、手を切らせてもらい、ついては選挙などでの支持も一切やめた次第である。

当然である。


無理をいい、親、親類を説得して支持者に回ってもらってもいたのだが、事情を正直に話し、判断を任せた。

自分同様に、気遣い等も一切合切やめるようだ。

当然だ。


なので、その新聞を読むこともない。

この先、もう二度と目にすることはないと思う。


そういうことが一つでもあると、さも全体がそうであるかのように見えてしまうのは、これは仕方ないことだと思う。

過剰反応と言われるかもしれないが、イメージの持ちようなんて人それぞれの産物だ。

自分はそれが全体的に見えてしまったのである。

人だからである。

「人ではない」のではなく、「人である」が故のことなのだ。

それだけのことだ。


マスコミ報道に関してもそうである。

記者たちが、真実の報道を丁寧にしていたとしても、誤報なんかがたった一つあると、すべてのマスコミが嘘を垂れ流しているみたく思える。

これもまた致し方ないといえばそうである。

そうならないように、そう思われないように、細心の注意を図ることしか術はないのかもしれない。


ドラマ「タブロイド」は、こういうことをさりげなく織り込んで、自虐的にマスコミ自身を揶揄していた、とても稀有なドラマだったんだなと、今更ながら感心した。


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TASCAMのUS366を使い始めた。


いや、本当にいい感じである。

これはオーディオインターフェースなのに、エフェクター、ミキサーが内蔵されているというしろもの。


なんやねんこれって感じ。


TASCAMの製品はどれも良心的である。

で、高性能なものが多いと聞く。

これも例外ではなかろう。


今年の夏に様々な機材を購入して、従前のデジタルレコーディングシステムから、一歩進んだものへの切り替えに備えていたのだが、やっと起動だ。


あとはパソコンのCPUの問題が起こらないことを望むだけ。


Cubase6はXP対応とは書かれていない。

7以降だそうだ。

しかし入れることができることは知っていた。


今後不具合とかが起こるのかもしれないな。

まあ、とりあえず基本的な使い方以上は不要だし、大丈夫だろう。

何とかなるさ。


一応バックアップ専用の外付けHDも接続。



さて、やりますか。



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「脾臓」の意味の可算名詞「SPLEEN」は、不可算名詞としては「かんしゃく」「不機嫌」を意味する単語でもある。


これは、そういうネガティブな感情は、脾臓の欠陥、疾病に由来するものと考えられていたからだそうだ。

太古の昔の医学では、である。


「in a fit of the spleen」は「腹立ち紛れに」ということらしい。




6月というと、自分的には蒸し暑さもあってかなり不機嫌になること、あるいはそのような表情になることが多い(笑)。

かんしゃく玉も時折、炸裂する。


そういう原因がどこからともなくやってくる気がしてやまない。

この場合の「どこから」というのも、「自分から」ではなく、「他者から」と考えがちになる。

どうやらそういう性格、気質のようだ。


もう6月というのは何かに付けて鬼門。

特にそれは人間関係や恋愛に顕著となる。

この頃に、理由もなくネガティブな感情や思考が無限ループのごとく湧き出してきて、手に負えないことがあり、それらは往々にして良いものを運んでこない。

もめたり、こじれたりすることがやたら多い。

そういう人生なのである。


といってもそれをすべて他者に押し付けず、あくまで自責思考中心で考えられるようには一応なってきた。

だから、その分ダメージもマシかもしれない。


正確に言えば、そう努めているだけで、まるっきりの自責思考にもなれないのである(笑)。

努力するが成りきれず、結果、ほぼ自責思考と他責思考が混在したカオス状態のまんまで思考が停止してしまうのである。

もう一歩!って感じだ。


これは自分の抱えている大きな問題、課題の一つである。




さて、他責思考とは、今起きている原因が、自分以外の他人にあると考える、ということ。

「悪者探し」「魔女狩り」などがいい例である。


一方、自責思考とは、今起きている原因が、まずは自分にあると考えること。

他責思考で行動すると、何か問題があると、すぐに人のせいにしてしまい、自分には問題がないと考えてしまう。

そうすると、問題そのものが解決できず、悪循環に陥り、その問題にずっとつきまとわれてしまう羽目になる。


しかし、自責思考で問題に向かい合えば、自分に原因があると考えるので、その問題に対して、自分自身が積極的にどう対処していけばいいかということを考えるようになり、自ずと問題の解決策も見つかり、無事に解決に至ることも少なくない。


自責思考はかなり難しいと言われるが、いや、本当に難しい(笑)。

人は考えないことは苦手で、逆に考える方のほうが得意な生き物だと言われる。

まったくその通りで、不安を考えることはできても、考えないようにすることはほぼ不可能だ。

生物としての本能内に、不安というものを考え、危機管理をするようなシステムが、あらかじめプログラムされているのだろうか。


で、考えることが得意だということを逆手にとった、「ネガティブ思考の克服の仕方」というものを読んだこともある。

まあ、あれはあれで胡散臭い代物ではあったのだが、あながち的はずれでもない気がする。


ただ、他責思考と自責思考とのバランスということも大事だと思う。

ネガティブ思考とポジティブ思考とのバランス..と言い換えてもいいと思う。

両極端はいけないのではないのだろうか。

いや、そうだろう。

それではいけない。


要するに、後々結果オーライがやってくるように、ある程度は自責的に、ポジティブに考えて、だけどもしもに対する備えも万全に!という程度に考えている方が、実は全く無難、無害なのかもしれない。


こういうことは、皮相的な理屈とかで割り切るべきものではないと思うし、それがすべての人に対して有効という保証も根拠もないのだが、どういうわけなのか、自分的にはなんか相当有効に機能している気がする。


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秘密保護の法案が国会に出されようとしているということが話題だが、これは報道の規制、報道や表現の自由の侵害に直結するのではないかとマスコミが色めき立っているという。

当然だろう。

こんな法律ができてしまうと、明らかに、今後は社会が息苦しいものと化してしまうだろう。

風の抜けない、鉄のカーテンのこちら側と向こう側に、ぱっかりと二分されてしまいそうで怖いと思う。


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GLAYの「Be With You」は1998年秋にオンエアされたドラマ『タブロイド』の主題歌だ。

この主題歌自体に何ら思い入れはない。

ただこの曲を聴くとあるドラマを思い出す。

というか、ドラマを夢中で見ていた頃の「自分たち」を思い出すといったほうがより正確だ。


そうなのである。

このドラマは珍しくリアルタイムで見ていた。

つまりハマったということだ。

普段よく知らない報道の現場を丹念に描写していたし、「5分やるから記事を書け!!」とか、思っているよりもかなり時間勝負な世界なんだなとびっくりした。

分刻みで時間が表示されるところもなんかスピード感があふれていてかっこよかったし。


ストーリー的にも、本当に最後の最後まで息をつけない感じであり、またスリルとサスペンスにも満ち満ちていたこともあり、見逃すこともなく見続けた。

珍しモン好きでいち早く飛びつくくせに、飽き性でもあり、飽きれば素早く去ってゆくという難儀な性格の自分にとっては、これは非常に珍しい傾向だった。


実は、このドラマの主演が常盤貴子だったことは、強く印象に残っていなくて、どちらかというと洞口依子、真田広之や佐藤浩市の熱演の方がはるかに印象に残っている。


このドラマで熱血と正義感が売り物の女性記者を演じた常盤貴子は、とにかく男勝りで活動的、で、セクシー度はほぼない。

ショートカットで、水商売風の「きっついメーク」をバッチリと決めて、ほぼ笑わなかったと思う。

ツンとして、かつ、いつも怒ったような顔をしていた記憶があるし、目の迫力がものすごかった気もするし、..というか、もう男そのものである。


それだからこそ、このドラマがより魅力的なものになっていたんだなと、今更ながら思った。

それまではどちらかというとセクシー系女優だったと思うが、このドラマではその要素があまりなく、なので気楽にドラマ全体を見られたのだろうかと思う。


さらにである。セクシーがウリな常盤貴子は、当時は好きじゃなかったのである(笑)。
メイド喫茶の制服の原型と言われる、あのアンナ・ミラーズの小っ恥ずかしい制服を着てキャピキャピしている彼女などは、まったくもって問題外(笑)とまで思ってしまっていた。


ま、あの頃は、常盤さんのそういう女優としての幅、容量、才能や技量を感じる感性が、まったくもってなかったのだ。

もう、ほんまに「どうもすみませんでした」である(笑)。



ドラマの大まかなあらすじはというと、左遷により「夕刊トップ」編集局に着任した女性記者・常盤貴子が仲間と共に奮闘し、成長するというもの。

前半は色々な事件のエピソードが、「冤罪事件」のエピソードと微妙にリンクしながら、並行して展開。

反対に後半は、その「冤罪事件」が主軸となり急展開する。

とにもかくにも、冤罪犯演じる真田広之の演技が素晴らしかった。

狂気に満ちた美しさというのか、とにかく色気ある演技だった。

その対極にある佐藤浩市の落ち着いた「軽る~い」演技も良かった。

この二人が拘置所や、会社屋内で対峙するシーンとかは、もう映画並みの重厚さを持っていた。

そして一旦はシロからクロと判断され、最後にまたシロとなる、真田の妻役演じる洞口依子の演技が、素晴らしく叙情的なのだ。

恐ろしいくらいである。


あらすじの続きに戻ると、紆余曲折を経て、主人公は、ついに紙面上で「冤罪」のキャンペーンを展開して行くことに成功し、そしてついには冤罪犯の身の潔白を証明することにまんまと成功する。

  しかしだ。

    では、では、真犯人は一体誰なのか?

そこからの展開が残念にもやや粗いし、そして動機自体の描写もかなり弱い。

結局、「シロのはずが、実はクロだった」というオチで物語は終わる。
これだけなのだが、なんとなく収まりが悪い。


   本当にクロだったのか?

      実はシロじゃないのか?


そういう余韻というかニュアンスを漂わせて物語が終わる気がするのだ。

真実は永遠に闇の中へと葬られて、あとはリスナーの想像に丸投げとなる(笑)。

最終回で庭の木々にもたれる真田広之の妻役である洞口依子の向こうから、怪しげな太陽が射してくるところなどは、もうその極みである。

本当は、(元)妻をかばっているんじゃないのだろうか?

そう思わされてしまう演出だ。


 そもそも報道とはどうあるべきなのか?

 報道における善悪とはなんだろうか?

 その基準ってなんなのか?

 仮に報道する側が過った報道をした時、それはどうなるのか?

 責任の所在は?

 そして報道の意義ってなんなのだろうか?

 物事には必ず両面があるのではないのか?

 断定できないものを断定して良いのか?


..等を真正面から提示してくる、喉元へと突きつけてくる骨のあるドラマなのだが、DVD化されていないそうだ。

再放送を待つしかないようである。


最後に、ドラマ内に出てきた言葉を、なんとなく当時の日記の片隅に書留めておいたものがあった。


「真実への冒険心がある限り、新聞は生き延びる」


1998年末といえば、ちょうどインターネットが爆発的に盛んになる、ほんの少しだけ前のことなんだなぁ。


タブロイド ◆ どらまちゃんねる ◆


タブロイド 第07話 「大爆発?冤罪の男」



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とにかく休みの日は時間を持て余しがち。

なんで、宅録したり、読書したり、レンタルしたりと、相当オタク的な私生活を送っている。

だんだんとワンパターンに慣れ親しんできている自分に対して、少しばかりの危機感を持ち始めたところだ(笑)。




映画の「荒川アンダー・ザ・ブリッジ」を見て抱腹絶倒した。


いやぁ笑った。

クドカンに通ずるおもしろさとナンセンスさ、たまらんわ!



父から命ぜられた初仕事、荒川開発の為の不法占拠者の退去依頼作業に向かった林 遣都演じる御曹司の物語で、もうひたすら爆笑の連続である。


不法占拠者には「自称金星人」の少女・ニノ(桐谷美玲)、星型のマスクらしきものをかぶったロックミュージシャン(山田孝之)、着ぐるみを着ているとしか思えない河童の村長(小栗旬)、常に武器を携えたシスター姿の男(城田優)等、奇怪な恰好の不思議な人物達がゾロリ。


駿河太郎、有坂来瞳、片瀬那奈、徳永えりなんかもいい味を出している!!



そんな彼らと共に過ごすにつれて、人生は金や権力が全てではないということを知る主人公。

自分の居場所を発見してしまうのだ。


まあ、なんしか小栗旬がかっぱの着ぐるみだからすごい(笑)。

80分ちょい間でが前フリで、本編は残りの30分(笑)。


ギャグ・マンガが原作だとのことで、それ自体がもうおかしい極みだ。

そうなのである。

漫画の「ありえない世界観」を実写化しているということ自体が、すでに相当ROCKなのである!!


また「ザ50回転ズ」の主題歌もええ感じである。








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森博嗣の「カクレカラクリ」についてだが、これは廃墟マニアを題材にした変な作品。

オーソドックスなタイプの謎解きモノだが、なかなか面白い。

廃工場なんかを専門にとっているカメラマンもいるご時世。

こういう小説もありだと妙に納得。




ところで、Chocolatというアーチストにやられた!!


http://www.chocolat.ne.jp/


いわゆる「渋谷系」の人だが、キャリアは長いようだ。

モデル兼歌手ということで、渋谷系にありがちではあるが、いやいい感じだ。

歌も飛びぬけて上手くなく、その辺は渋谷系そのまんまの路線を踏まえている。

しかし楽曲やアレンジ、演奏が素晴らしく、よってもう独自のアートとして完璧に成立している感じだ。


Chocolat & Akito - Walking In The Park - YouTube


初めて東京に行った時にその風景にひたすら圧倒された。

もうそこには京都の田舎もんが想像することも不可能なシークエンスがただひたすらに展開されていたからだ。


で、その後も何度も行ったがいつも感じるのは、そこには明らかにその景色にぴったりとハマる音楽の世界観があるということだ。

自分的にはユーミンや山下達郎、はっぴいえんど、paris match、Pizzicato Five、オリジナル・ラブに顕著だ。

そう、田舎ではあまりしっくりこないものが、東京ではまんまとハマり切るのである。


そういう文化とか空気感というものが、実は大好きで、東京が大好きなのである。

自分は東京を最後の地にできたらいいなとも考えているし、その考えは今もまったく変わらない。

年齢とともに地方へという考えも素敵だと思うが、やはり自分は違うようである。




このショコラという人の音楽にも東京の空気がプンプンしている。もうそれだけで胸がいっぱいになる。


おかわりはいらないって感じだ。



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また、台風かいっ!!っという感じだ。

この時期台風が来て当然なのだが、それにしてもひとつひとつの破壊力が尋常じゃないのでついつい愚痴りたくなる。

目立った被害とかはまったくないが、やはり風がきつかったりすると憂鬱になる。




「愛は死なず」「for Sweetest Baby」のボーカルをリミックスした。

ともに四万十在住時に作ったベーシックトラックを使っている。

宅録作業のキモにCubaseを使って、録音した音源類を取り込んでからは、本当にサクサクと作業がはかどる。

快適である。

Pro toolsとかは憬れのソフトであるが、ま、今は無理だ。

いつか使えたらなと思う。



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「愛は死なず」は、自殺(心中)するために富士樹海を彷徨うという男女の実話がベースになっている。

そこに自らの実体験を付加させて完成させたもの。


実体験とは1996年のことが題材で、それは、当時付き合っていた恋人と、雨が降るとある秋の日に、わざわざ相合傘をしながら散歩に出かけたことである。

貧乏なカップルだったし、それにもまして変わり者な二人だったので、そういう変なことをよくやっては時間を潰していた。


その日雨の中を、マンションの裏手にある山添の散策用公園へと無意味に繰り出しただひたすら歩き回り、それだけでは飽き足らず、何ヶ月か前にその山であった山火事現場なんかへも行って見た。

二人ともに木の焼け具合を生で見たかったからだ。

うっそうと茂るうす気味悪い木立の間を歩く、山歩きとは遠くかけ離れた服装で相合傘をしている三十路のカップル..他の人から見たら、まったく理解に苦しむことだったと思う。


その頃の心境とかは、こと細かくはもう憶えていないが、やはりとんでもない「行き詰った感」があった、閉塞感まみれというか

恋愛にも疲れていたし、それにもまして人生にくたびれていたと思う。

なので、雨の中の異常な散歩は、人生に彷徨っているような、まるでそんな感覚だった。

そのことだけは今でもほぼリアルな感覚として残っている。

ロマンチックな感情は殆どなかった、何やってんやろ?俺ら??って感じ。


なんちゃってジャズ風なアレンジを施して、ビブラフォンのサンプリングをこれでもかと使った(その後オブリガードやカウンターラインはかなり端折ってすっきりさせた)。

「キャミソール一枚で (宅配)ピザをかじっている ぐうたらでキュートな恋人」という始まりからして、暗く、重い、ほんとうに冴えない楽曲である。





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「ポスター・カラー」のリマスターを行った。

ピアノのシンプルなバッキングから始まり、次々に楽器が登場してくるというオーソドックスなアレンジ。


肝はベースギター。

フェンダージャズベースにBassmanのシュミレーターを使って、やんわりと唸るというか、暖かくうねる感じを出したかった。

いい感じで録れていると思う。




そもそもは1996年のことを題材にしてふくらませた曲だ。

「在り来たりのカフェテラス」とは、河原町蛸薬師のビブレの斜め前にあった喫茶店「コロムビア苑」。


今もあるのだろうか?(ネットで探ると、あった!!嬉しい!!)


ビブレはまさに青春時代のシンボルだった。

今は確かロフトになったのかな。

懐かしい限りだ。




古い日記を見ると1996年3月6日、とある。

どうやらこのあと帰宅して、夜になってから電話をして、で、告白したようだ(笑)。



この日はロッド・スチュワートのCDが欲しいというリクエストに応えて、それを買いに行った。

その帰りに喫茶店でなんとなくボーッとしていた時に見た風景が出てくる。

春が近い、あのなんとなくふわふわ高揚してゆく感じがすごく心地よくて、少し雑踏の中でのんびりとそれを感じていたかったからである。


「これから上手く始まってくれるといいなぁ」と、かなり感傷的に考えていたことは、何故か心の柔らかいところに生々しく残っている。





今から思い出しても、本当にゆかいな方だったし、雰囲気が綺麗で、ほどよくさばけていて、我が人生の中では間違いなく「一番」(笑)だったろう。

外見ではなく、どことなく雰囲気が山口智子さんに似ている人だった。

奈良の南から阿倍野まで通勤している英会話学校のセンセであり、活動的で旅行好き、前向きで、明るい太陽、いやひまわりのような人間。


でも内面では深く広い大きな河のような苦悩を独りで抱えこんでいた人だ。

そういう全てを、自分はうまく受け止めることができず、本当に情けない失態を重ねまくった。


今は元気にされているのだろうか?

心から、あの人の幸せを祈らんことが、年に一度は少なくともある。




今ならとても砕けた、気の置けない友人としてうまく付き合えそうな気もするし、もう二度と会うこともないという感も否めない。


何かにつけて人生の師匠として、あの人は心の一部に、もうしっかりと息づいているのだろうか。

そう思う。






コロムビア苑は、河原町蛸薬師を100mほど西に入った南側にある。

とても目立つカラフルな看板の喫茶店で、特に真新しさはない。

純喫茶というやつかな。


店内は入口からは想像できないほど広い。

うなぎの寝床式なのだ。


いつ行っても人も少なく(笑)、おかげでリラックスできる場所。

これが喫茶店の醍醐味だ。


ここはCURRYが売りなのだが、実はカレーよりもカツメシが最高だ。

要するに豚カツを卵でとじただけなもの。

しかしこれがたまらない!!



「京都市中京区蛸薬師通新京極東入裏寺町598 」


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