東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 政治 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【政治】

「女性の政治参加象徴」 「若い人は考え継いで」 政界から悼む声

 元社民党党首の土井たか子氏の訃報が伝わった二十八日、政界では「戦後日本を代表する政治家を失った」(武村正義元官房長官)などと悼む声が相次いだ。

 社民党の村山富市元首相は大分市の自宅で「(土井氏が)元気なら『政府の集団的自衛権の行使容認は許さない』と全国を走り回っていたのでは」としのんだ。

 土井氏とともに、一九九三年の細川連立内閣樹立に旧社会民主連合代表として関わった民主党の江田五月元参院議長は「筋を通す一方、人が和むような気配りがあった」と取材に語った。武村氏は「憲法九条を守る立場を貫いた。若い政治家で考え方を継ぐ人が出てほしい」と話した。

 六九年の衆院選でそろって初当選を果たした同期の森喜朗元首相は「シャンソンとワインが好きな、とても明るい人で人間的な魅力があった」と振り返った。

 自民党の谷垣禎一幹事長は東京都内で「衆院議院運営委員長として土井議長に仕え、支える仕事をした。大変ショックだ」と語った。

 公明党の山口那津男代表は「さまざまな女性政策の実現に尽力し、今日の目指す社会の先駆けとなった」とのコメントを発表した。

 民主党の海江田万里代表は「学ぶ部分がたくさんあった。女性の人権や平和の問題は継承し、安倍政権と対峙(たいじ)したい」と述べた。

   ◇    ◇

 細川護熙元首相は本紙の取材に「政治改革法案の着地点をめぐってやりあったことが一番印象に残っている。議長に土井さんが就かれたことは、女性の政治参加にとって象徴的な出来事だったと思う」と語った。

 

この記事を印刷する

PR情報





おすすめサイト

ads by adingo