温泉施設:減圧室で倒れ男女死亡…埼玉・ふじみ野

毎日新聞 2014年09月29日 00時10分(最終更新 09月29日 00時48分)

 28日午後5時半ごろ、埼玉県ふじみ野市大井2の入浴施設「天然温泉真名井(まない)の湯大井店」の減圧室「パスカル健康房」で、同県富士見市に住む男性(65)と女性(58)の客2人が倒れているのを男性従業員が発見し、119番通報した。2人は搬送先の病院で死亡が確認された。県警東入間署は設備に問題があった可能性もあるとみて、業務上過失致死容疑も視野に施設関係者らから話を聞いている。

 同署によると、同店の減圧室は定員8人で気圧を高度3500メートルの高地程度にまで下げ、体温を上げたり血行を良くしたりする効能をうたう。着衣のまま45分間入室し、終了後は自動で扉が開く仕組みだが、入室してから50分以上たっても出入り口は開かず、従業員が中に入った。客は2人だけで外傷はなかったが、男性は嘔吐(おうと)していたという。【大島英吾】

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