OPM250Lに射出成形を加えた理由
さて、先日OPMよりソディックグループ参入が公表されました。
この情報は以前より自分が指摘してきた内容を「裏付け」た格好ですが、この中で自分が気になるのは次の表現。
③ 3 次元水管を配備した金型と最新鋭射出成形機との連携、最適化
この中の「3次元水管を配備」という部分じゃなくて、その後の「最新鋭射出成形機との連携、最適化」って表現。
先日、自分がソディックのIRに確認した際、松浦製作所のLUMEXとの違いは何かという質問に対して、「射出成形機の有無」だと明言されてました。
でも、実際にはOPMが司る制御ソフト以外はすべてソディック製ですから、LUMEXとOPM250Lはまったく違う性能であり商品なんですね。
PCで言うと、同じウィンドウズでも東芝とNECはまったく違う製品だというのと同じです。
しかし、ソディックの担当者はこの射出成形の有無を強調していました。
確かに、企業の信頼性や世界的はネットワークという部分において、「ソディック」という選択肢は当然なんですけど、松浦製作所は本来マシンニングの会社ですから「射出成形」に関するノウハウは持ってない訳です。
しかし、OPMはどうしても「ワンストップで射出成形」まで行う「必要性があった」んです。
松浦製作所との連携を持ちつつ「ソディック参入」を決断させた背景はこの「射出成形が必須」だったのが理由だと考えられます。
それで、その「世界中の顧客の要望」という「顧客」とはどこなんだろう???
当然、サイクルタイムを第一に考えるフォックスコンが、そこに介在してることは容易に想像できますし。
先般パナソニックが自動車部品メーカーを買収したって話がありましたよね。
Googleも自動運転分野へ参入しました。
そして、フォックスコンはEV自動車メーカーテスラへの部品供給を本格化します。
つまり、世界的な流れは、自動車のスマホ化ですね。
スマホによる技術革新は材料の小型化薄化を加速させ、さらなる低コスト化が進められています。
IT関連各社はスマホで培った技術を自動車業界へ殴りこみに行った形です。
そして、EV自動車へのIT企業参入は「生産方法そのものの変化」を生みそうですね。
世界的な生産方式の見直し=産業革命です。
それで、話は戻りますが、「金型造形から射出成形」までをワンストップで行うようにしろ、という要望は、そのまま「製品まで作れ」というのと同意だと考えられます。
これがそのラインフロー
金型造形→射出成形→製品
金型造形→射出成形→製品
金型造形→射出成形→製品
当然、試作品市場という目的でも利用しますけど、一番の目的はこの理想的なラインフローが実現できる点ですね。
上の図で、最も重要な点は、金型造形が1日〜2日で完成し、射出成形へと金型を進めた時点で、次の金型の造形に入ることができる。
その1〜2日で数百という製品が完成させることができる。
金型造形に掛かる時間と射出成形で製品が完成する時間とをいろいろと考慮すれば、サイクルタイムを極小化させることも可能になる。
コンフォーマルクーリングも、この射出成形機との連携も、すべてはサイクルタイムと分留めと考えれば、本当によく考えられたシステムだと感心します。
結論として、フォックスコンが求めたで”あろう”今回の仕様は、そのままテスラ仕様だと”思ってます”。
少なくとも、フォックスコンがEV自動車をもうひとつの軸足にすることは明らかになってますから。
信じるか信じないかはあなたの自由w
|
「日記」書庫の記事一覧
-
2014/9/26(金) 午後 6:03
-
2014/9/23(火) 午前 11:38
-
2014/9/21(日) 午後 10:58
-
2014/9/21(日) 午後 2:36
-
2014/9/18(木) 午後 8:29
いつも更新楽しみにしています
ステラ→テスラでは?
2014/9/28(日) 午後 2:12 [ ゆき ]
本当だ(汗)
ご指摘ありがとうございました。
2014/9/28(日) 午後 5:02 [ もとパッパ ]