宅録ミュージシャン雑記 月に見下ろされて ~宅録ミュージシャン trifling beetleのブログ~

宅録ミュージシャン・trifling beetleの雑記帳&忘備録。
音源試聴・販売
http://www.dojinongaku.com/contents/group_profile.php?grid=1780
http://okmusic.jp/#!/user/35393
http://music-baz.jp/artist.php?bid=1595
http://monstar.fm/triflingbeetle


テーマ:

最初に、東京西川のマットレスを、ホンマにネイマールが選んだんだろうか(笑)!?なんか、おかしいっっ(爆)!!!


「昼顔妻」って、ドヌーヴの「昼顔」から取ったんだろが、あれはアレでものすごくエロ過ぎて、とても正気で観れない映画だった。エマニエル夫人なんかよりもはるかにエロい。もうエロ過ぎて、人間不信…いや女性不信か…になりそうな映画だ。


それとは何の脈略もないが、ま、なんやかんやいって、ついつい情にほだされて「昼顔」の最終話をライブで観てしまった(笑)。にわかの自分にはどうこういうことはほぼできないから、1~10話までについてはマニアにお任せ。で、11話目を観て、ほぼそれだけについて書くが...う~ん、まったく意味、いや意義か、...がわからなかった(笑)。

流れがイマイチ良くわかっていない、内容を充分に把握していないというのもあるが、まずごく根本的な意味で「ただ理解不能」なのだ、ドラマとして成立していないというか、昼ドラにも劣るというか。これは「ドラマかコントか学芸会の出し物か、それともそれ以外のなんなのか」ということから、まず考えねばならない。だからドラマの内容なんかについての感想とか批判とか、殆ど思い浮かばない。あーそうでっか、なんやよーわかれへんけど、そらよかったんちゃいますか、って感じなのだ。このドラマ、視聴率を取ったとしても、それ以外、他に何も残せないのではないか。まだ「HERO」の方が残すものが多いと思う、後々に。 


で、最終回への批判がかなり多いそうだが、自分的にはドラマの終わり方が云々とか、もうそういうレベルでもないと思う。勝手にHDに入っているものを斜め観した時には、中盤はすごくサスペンスフルでそつなく進んでいたこともあったように見受けられたが、中だるみさえもなく、尻つぼみにフェィドアウトしているというか...いや、フェイドアウトさえ仕切れていない!何で、あんな中途半端にトーンダウンさせて終わったのだろうか?上戸彩が自宅放火で終わってOKだと思うが、倫理上のアレコレとかバイアスがかかったのか。


大好きな井上由美子作なだけにガッカリ感もハンパ無い。そこに何らかの意図がある、とは思うけどね、商売っ気たっぷりのフジテレビさんだから(笑)。


まあ、このドラマはおそらく伊藤歩、鈴木浩介、高畑淳子、木下ほうかの卓越した玄人演技力に支えられてたのではなかろうか?この四人の演技力は最終話を見ただけでも抜きん出ている。


主役の上戸彩と、あと斉藤工だったっけ?
もう論外というか(笑)、失笑モノだ。北村一輝については可もなく不可もなくというか、ポテンシャルを考えたら物足りない。最後は「あしたのジョー」に出てきた「コークスクリューパンチで廃人になったカルロス・リベラ」みたいになっていたが、すごく輝いていた。最後のみGJ!!


吉瀬さんは別にわざわざ女優をやらなくて、前みたくモデルさんをしていればいいんじゃないのだろうか?モデルとしての方が天職というか、他を圧倒すると思うのだが...。もう悪いけど、女優じゃなく、「自分で動いてしゃべるマネキン」にしか見えない。表現者というタイプではないと思う、辛辣だけど。なんか、長谷川京子とまったく同類だな...ファンには悪いけどねぇ~。すみません。


まあ、あり得ないほどのレベルのドラマで、これでは中学生の学芸会のほうがよっぽどましである。その中でも、特にひいきするわけでもないのだが、伊藤歩と鈴木浩介の「ごく微妙な表情で心情を使い分ける演技」はすごいといえる。そのひと事だ。

ふたりとも、一見変化に乏しく同じような表情に見えるが、良く良く見ればかなり違ったりする。微妙に表情を使い分ける百面相の達人だ。その時々で、鈴木君が「ニコラス・ケイジ」に見えたり、「冬彦さん」に見えたり、二丁目のオカマ野郎に見えたりする(笑)。


伊藤歩の場合、口に注目すればよくわかる。アヒル口とか、あるいは片口を歪ませたりおちょぼ口になったり、いろいろとパターンがあるが、それと目の色、潤ませ方、手の動き、特に掌の向きとか動き、それこそ体中の部位のありとあらゆるところを使って、あるいはそれらを複雑に組み合わせて、巧みに演じ分けている。ちなみに右にも左にも歪ませることができて、片口歪ませてからアヒル口をするパターンもある。場面や状況によって複数のパターンがあるようだ。まあそもそも、普通にしていてもアヒル口なのだけど(笑)。


最後、斎藤工に何かを言いかける場面もそうだ。目を潤ませながらの微妙なアヒル口で、おそらくドラマを通して今まで見せたことのなかった表情というものを、ここで、初めて見せていたりする。少し顔を赤くしていたりとなかなか芸が細かい。

あの表情は、実は伊藤歩が、特別な場面なんかで使うもので(笑)、「きょうのできごと」「クリスマス・クリスマス」などで多用していた。「本当はかわいい天邪鬼が、素直になるときの表情」の定番なのだ(笑)。ワンパターンといえばそうなのだが。とにかくあれは、素直でいじらしい心情表現の定型。「リップスティック」でも、カレシのザキヤマに会いに行くエピソードなんかでイヤというほど使っていたよな(笑)。伊藤歩のファンなら知っている人は多いと思う。

だからこそ、あれだけの視聴者の反感とか憎しみを上手に引き出しているといえるし、あの場面で、遮られたけど、乃里子の言いたかったことがなんなのかはなんとなく想像できたりする。それまでの憎々しいというか、忌々しいだけのキャラとの落差自体が、役者からの、もとい作者からのわかりやすいメッセージなのである。ほんの五秒ほどで、「その後のあの夫婦の未来」を伝えている気がした。


作者はおそらく、あの夫婦については、例え擬似仮面夫婦化しようとも、なんとなく再生してしまい、「結局、そこそこうまく行ってしまう」というメッセージを発したかったのだろうと思う。とんでもないことかもしれないけど、神も仏もないのかもしれないけど、そういうことも往々にしてありだ、それも現実だと。不倫に対してのアンチテーゼも込めて。井上由美子さんについてはね。ノベルズの作者については、どうだか知らないけど(笑)。


なんというか、そもそも常日頃から他人に関心があって、感受性が強く、表情なんかに敏感な人は、アレだけの情報であっても、すごくいろいろなものを想像し、感じ取ることができると思うんだけどなぁ。「伊藤歩の表情の演技がイマイチ」とか書き込んでいる人がいたけど、たぶんその人は人間関係なんかには、日常的に鈍磨な方かなと。頓珍漢というよりも、少し淋しい人なんだろう(笑)。浅いなぁ~。

くどいけど、演技していないときは信じられないくらいぽわ~んとしてて(ちょっと天然で抜けている感じ)、すごくにこやかな人で、江口のりこさんもそうだけど、伊藤さんもたいがい(笑)。普段の顔を「演技中に出す」ということを、今まで見た事はない。完全に切り離している。


まあでも、「あの白い服は涎掛けみたいだ」という書き込みには大爆笑した(笑)。確かにそうだよな~。あんな服でも、なんやかんやいってスタイルがいいから、な・ぜ・か、バッチリ着こなすというか似合ってしまう。「服に着られ」ないそういうところも含めて、ちょっと世の反感を買っているのかもしれない。涎掛けみたいだが、実はセレブ御用達な、一応それなりの高級ブランドらしいし(笑)。


鈴木浩介の目の潤ませ方もすごい。蒼井優がその才能に惚れるだけのことはある(それは禁句か(笑))。ややもすれば、キモイオネエ役とか変人で片付けられがちな彼の目の演技は、実はかなり熟練の技が入っているのである。

彼はそのときそのときにより、どちらの目から涙を流すかを使い分けていたりする。おおかただが、片方側からしか涙を流さないのだ。


さらには彼には必殺技「鼻水垂らし」がある!これは今まで見てきた中で「ばかのハコ船」の山本浩史と双璧だ。山本のそれはドリフに匹敵するほどに、もう「神技」を遥かに凌駕しているけどね。


うまい!!ついつい膝を叩いた。


まあこれは最終話ではないが、ハムスターが逃げて夫婦喧嘩をしたときにも、実はさりげなく少し泣いていたりするのだ。ウルウルじゃなく号泣でもない。涙目よりも泣いているレベル。皮一枚の芸だ。停止させて確認しなければわからないほど、本当によくわからない程度に、涙を微妙に出している。本当に些細なことなのだが、この涙があるのとないのとでは、シーンの孕む濃度がまったく違ってくる。やっぱ、芸術家肌の映画監督とかセンパイに相当教育されてきたのだろうな。

ところで、蒼井優との結婚のために購入したマンションのローンを払い続けているというネットでの噂は本当なのだろうか(笑)?余計なお世話だけど(笑)。


高畑さんについては語るのも野暮だ。眉間のしわの寄せ方を自在にコントロールする人だからね(笑)。二時間ドラマの常連だが、いつ見てもあっぱれと思う。今回はわざと入れ歯をもごもごさせて口ごもらせるという身を張ったスゴ技を随所に披露(笑)。わざと合わない入れ歯を嵌めていたのかもしれないね。匠レベルだなぁ。


木下ほうかさんはVシネマのヤクザ役とか「ガキ帝国」のヤンキー役のインパクトが大きいが、今回はこじゃれたチョイ悪オヤジ風で、それはそれで楽しめた。個人的にはチョイ役で強烈なインパクトを残す人ってイメージが強くて、こんな風に出ずっぱりは、う~ん、あまり面白くないなぁ。

まあ、とにかくこのドラマにハマって時間を浪費しなくてホント良かったなと。

AD
いいね!した人  |  コメント(0)

[PR]気になるキーワード