那須野の歳時記

JAなすの管内でのいろいろな催し物や祭(まつり)を掲載しています。

 1 月


寒の入り  半俵寒念仏(県指定無形文化財)   那須町半俵
源義経主従が奥羽に逃れるとき岩穴に一宿し、そこに義経公の守り本尊を残したといわれ、その霊を崇め祀るために寒念仏を行ったと伝えられています。

10日  太 子 祭 (大田原神社)      大田原市山の手

祭りは大工の仕事始めの儀式として伝えられ、作業の安全・商売繁盛を祈願するものです。聖徳太子は法隆寺などの寺院を建てたことから「建築の神様」と崇められています。烏帽子(えぼし)、朱色の狩衣(かりぎぬ)姿で、尺(しゃく)杖(づえ)、鋸(のこぎり)、墨差(すみさし)、釿(ちょうな)使い、「釿始之(ちょうなはじめの)儀(ぎ)」が行われます。

28日  弓落神楽(不動縁日)         那須町弓落

 2 月


 3日  節分追儺祭(那須温泉神社)      那須町湯本
この行事は、厄年や年男・年女による厄除けの豆まきを行うもので「おにやらいの豆撒き」ともいわれています。神事のあと境内で参拝者を前に、弓矢を放ち(「追儺(ついな)」)裃姿の年男達が、「福は内、鬼は外」の掛け声と共に「福豆」を撒きます。

3日   節分祭(大雄寺地)         大田原市黒羽田町

上 旬  大和須の百万遍念仏(伊王野)     那須町大和須

第2の午の日  椿稲荷神社例祭        那須塩原市井口


15日  芦野の聖天祭(芦野三光寺)     那須町芦野

日本三聖天のひとつ。(芦野・妻沼・待乳山)本尊は大聖歓喜天。夫婦二身相抱擁して、象頭人身の形をなしています。「聖天」の扁額(へんがく)(直筆)は松平定信(楽翁)公が奉納したものです。

23日  大田原藩主墓前祭(光真寺)     大田原市山の手


24日  時庭の神楽(固定)         那須町時庭

安政2年(1852年)から受け継がれる伝統がある神楽です。火伏せ(火災除難)を願い若者達が集落内を一軒一軒廻って獅子舞を踊ります。愛敬のあるしぐさで舞い、家人の頭を噛んで無病息災を祈願します。

 3 月


第2日曜  西富山の獅子舞(雷神社例祭)  那須塩原市西富山


15日 永代々神楽祭(那須神社)市無形文化財  大田原市南金丸
屋島の戦により功を挙げた那須与一宗隆が、京都から神主と伶人を招き祭祀を行ったことが始まりといわれます。三(み)筒(づつ)翁(あう))・天(てん)狐(こ))・千箭(ちのり)・薙(なぎ)舞(まい)・天の岩屋戸・剣舞(けんばい)・八(や)岐(また)大蛇(のおろち)退治・種まき等10座が一日がかりで奉納されます。

15日   笠石神社礼祭(那須国造碑)    大田原市湯津上 


17日   一ツ樅の獅子舞 (馬頭観世音縁日) 那須町一ツ樅
五穀豊饒、家内息災、火伏せなどを祈って奉納されています。この獅子舞は「火ばさみ流」別名「ささら荒神」といわれ、動きが激しく荒々しさが残っています。頭は竜頭。 

第4日曜  三本木の獅子舞(延命地蔵尊)   那須塩原市三本木
五穀豊穣と家内安全、厄除けを祈願し獅子舞が奉納されます。この獅子舞は、古峯神社の獅子舞を習い、子育て延命地蔵尊の祭日(毎年旧3月24日、旧7月24日の両日)に奉納してきました。

28日   竜洞不動縁日(沓石・白滝不動)   那須町沓石


 4 月


 3日   鶏鳥神社例祭           那須塩原市

 日   常盤ヶ丘墓前祭          那須塩原市二つ室

第1日曜 木綿畑新田太々神楽(稲荷神社)那須塩原市木綿畑新田
春の例祭(旧暦2月初午)に舞を奉納しています。「鏘然樂(しょうぜんらく)」に合わせて玉串奉てんを行い、国定(くにさだ)め、猿田彦(さるたひこ)の舞、二神(にじん)の舞、八幡(はちまん)舞、鬼女(きじょ)の舞、五行(ごぎょう)の舞、磐(いわ)戸(と)の舞、恵比寿(えびす)舞、大黒(だいこく)舞、農業(のうぎょう)の舞、湯(ゆ)立(だて)の舞、八(や)岐(また)の大蛇(おろち)が演じられます。

第2日曜 中野内温泉神社例大祭(大宮神社)  大田原市中野内
初代那須氏(資信)が八溝の岩獄丸退治の祈願をしたという由緒ある神社です。屋島の戦いで軍功を立てた那須与一宗隆が、那須湯本の「温泉神社」をこの地に勧請し、代々黒羽藩主(大関氏)の庇護を受けてきました。祭りは「御神輿渡御祭(おみこしとぎょさい)」に山車・獅子舞・流鏑馬・雅楽・太々神楽などが奉納されます。

第2日曜 穴沢の獅子舞(子安地蔵尊、高林神社)  那須塩原市穴沢
この獅子舞(関白流)は、安政2年(1855)に百村獅子舞から分れて獅子組を作り、穴沢子安地蔵尊に安産子育て祈願の獅子舞を奉納したことに始まります。

13日  乃木神社鎮座祭           那須塩原市石林

中 旬  三ツ峰神社の祭礼(上の宮神社)   那須町芦野

15日  西那須野開墾記念祭(烏ヶ森公園) 那須塩原市烏ヶ森

第3日曜  高林の獅子舞(高林神社)     那須塩原市高林
獅子舞は関白流の流れをくみ、藤田家氏神(うじがみ)疱瘡(ほうそう)神社奉納(旧3月15日)の舞として伝えられています。藤田家一門で継承されてきたが高林神社に合社(祀)されたことを機に、高林全戸で継承しています。

第3日曜 馬頭観音春まつり(千本杵餅つき)  那須町伊王野

20日  北条の獅子舞(町指定無形文化財)  那須町北条
300年以上の歴史があり、火伏せや家内安全、五穀豊饒を祈念して獅子舞が奉納されます。獅子頭はめずらしい『馬頭』です。この那須地区が、昔から馬との関わりが深かったことが偲ばれます。

第4日曜 木綿畑本田の獅子舞(雷神社) 那須塩原市木綿畑本田
地区内の安全や五穀豊饒などを祈願して雷(らい)神社に奉納される獅子舞は、県内でも数少ない文挟(ふばさみ)流の獅子舞です。1人立の3匹獅子で舞の動作が大きく勇壮なことから昔から「木綿畑の獅子舞は暴れ獅子」として知られています。

29日 百村の百堂念仏舞  国無形民族文化財  那須塩原市百村
下野の念仏踊りの代表的なもので、長寿や家内安全、五穀豊饒、を神仏に祈願し奉納する素朴な民俗芸能です。 色彩豊かな衣装をまとった子供たち(警護(けいご)・形振(なりふり)・鐘(しょう)木切(もくき)り・太鼓打ち)は、念仏(梅(うめ)若(わか))と笛にあわせて光徳寺前で舞い、街道を流して辻で披露し、最後に百村山の愛宕神社に登って奉納します。

29日 関谷の城鍬舞(愛宕神社)県無形民族文化財 那須塩原市関谷
防火と豊作を願い城鍬舞が奉納されます。烏帽子に手甲に脚絆、化粧回しの前掛け姿で鍬の金具部分を打ち鳴らす「鍬取り」役の男児。鶏の冠を着けて闘鶏のしぐさを踊る「太鼓打ち」。城鍬舞は大田原城の完成を祝う宴の席で農民が踊った舞が始まりと云われ、関谷と上大貫地区、大田原市の上石上地区に残る全国でも珍しい民俗芸能です。

 5 月・6 月


5月・第4土曜  御神火祭(殺生石)       那須町湯本
殺生石前で、横笛と語り部による「殺生石」が幻想的に語られます。大松明が点火され、勇壮で妖艶な「白面金毛(はくめんきんもう)九(きゅう)尾(び)狐(きつね)太鼓(だいこ)」が演奏されます。

5月・第4日曜  経伝地蔵尊縁日(殺生石)    那須町湯本
「教伝地獄」にある教伝地蔵尊と千体地蔵の開眼法要を行うものです。「教伝地獄」とは教伝住職が、賽の河原にたとえられた殺生石付近の熱湯泥流に足を取られ命を落とした所といわれ“親不孝の戒め”として伝えられています。

6月・第2日曜  大沢の獅子舞(天王社)     那須町大沢
獅子舞は『桃賀流』といわれ、笛と唄は素朴で単調なリズムです。3頭の獅子が腰鼓を敲きながらゆったりとした動作で舞い、牝獅子を取り合う「山廻り」といわれるしぐさにはなんともいえない趣があります。

6月28日  金乗院の火まつり(那須波切不動尊那須塩原市沼野田和
山伏姿の修験者たちによる大紫燈護摩祈願、松明行、湯加持、火渡り行が行われ、一般の参詣者も素足で「火渡り行」に参加できます。

 7月以降の行事はこちらををご覧下さい。


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