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GEEK ACADEMY 先端を走る技を、ギークに学ぶ

掲載日:2014.9.29
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自由なエンジニア文化の力で、世界一の経済メディアを作る

株式会社ユーザベース イノベーション担当 執行役員 チーフテクノロジスト 竹内秀行 氏

東京工業大学大学院数理・計算科学専攻でソフトウェア工学を学ぶと同時に、IT系学生ベンチャーを2社起業。経営者兼開発者として数多くのシステムを生み出す。その後、経営者の稲垣と知り合い、UZABASEの設立に参加。「SPEEDA」 「NewsPicks」の設計・開発を担当した。


アジア最大級の企業・業界情報データベースSPEEDA、経済情報に特化したニュースサービスNewsPicksを提供するユーザベースは、サービスの差別化のために技術を重視する。そのエンジニア文化がどのようなものか、チーフテクノロジストの竹内秀行氏に聞いた。

自分を管理できるメンバーを集めたい

──ユーザベースに参加した経緯について教えてください。
ユーザベースは、「世界一の経済メディアを作る」ことをミッションとして掲げています。具体的には、企業・業界情報データベースを提供するSPEEDA、経済情報に特化し、専門性の高いニュースコンテンツを提供するNewsPicksの2つのプロダクトを運営しています。
私自身は大学院で修士1年の時に最初の起業をして、2つの会社を立ち上げました。当初はその片手間に個人でユーザベースからシステム開発を受託する形だったのですが、その頃から「社員にならない?」と言われていて。その後3年ぐらいたった時、自分の会社を清算することになって、「社員になってもいいですよ」と言ったんです(笑)。今は技術面から経営をサポートしつつ、主に技術に特化した仕事をしています。
──ユーザベースで、技術が果たす役割を教えてください。
技術は、私たちのサービスの差別化のための大きなポイントです。SPEEDAは、企業などのデータをただ集めるのではなく、データの分析も画面上で行える機能を提供しています。また、投資活動をしている人のための情報がワンストップで手に入るように、アナリストによる分析も発信しています。
機能を考える時には、常に「ユーザーが最終的に何をしたいのか」から始めます。例えば、私たちのユーザーはアウトプットとしてプレゼンテーション資料を作る場合が多いのですが、SPEEDAからデータをExcel形式で垂れ流すだけでなく、直接ユーザーのお客さまの所に持っていくことの出来るようなプレゼンテーション資料をボタン一つで出力することのできる機能を提供しています。また、複数の企業のデータを早く簡単に比較できる機能にも強いニーズがあります。これらの機能を高速に、使いやすく提供するために、技術を使う形です。

どんな技術でも、目的が合えば使う

──社内のエンジニア文化を育てることは意識しているのでしょうか。
そうですね、一緒に働くエンジニアの成長を見るのは楽しいですし、共通の文化をつくることは大切だと考えています。
とはいっても、僕はマネジメントというものはほとんどしていません。どのような技術を使って目的を達成するのか、そこを見ています。私たちの会社に「7つのルール」があって、その1番目が「自由主義でいこう」です。全員がそれぞれ自己管理し自律的に動けるチームを作る、という考え方です。
──全員が自己管理できるチームは、どのように実現するのですか?
まず、採用時に自己管理できる人かどうかを見ています。例えば「自分で会社を起業しようと考えた事はありますか?」と聞きます。ベンチャーとしては一人一人が、自分が社長であると思って行動してもらいたいと考えています。最初から、自分自身で計画を立てて実行していける人たちを集めようとしています。
トップダウンで計画を押しつけるよりも、エンジニアが自分自身で計画を立てて実行する方が、プロダクトへの思い入れも増します。『ピープルウェア』にも、「メンバーに自分で目標を立ててもらった方が生産性が高くなる」という知見が出てきます。最終的に本では「目標を立てないのが最も生産性が高い」となっていますが、さすがに計画を立てないと他チームとの連携が取れないので、そこはバランスです。
私としては、エンジニアが意見を言える会社であり続けたいと思っています。例えば、ある技術を採用する場合、エンジニアが論理的に説明できれば、どのような技術でも提案を取り入れてサポートするように心掛けています。
──エンジニアからの提案はどんなものがありますか。
(継続的インテグレーションのツール)Jenkinsですべてを管理したいとか、(コンテナ仮想化技術の)Dockerを使ってみたいとか、そういう意見がどんどん挙がってきます。そうした意見は大事にしています(注:利用している技術については、後編も参照)。
──ビジネス上の要求と、エンジニアとしての意見が対立する場合はどうしていますか。
ビジネスサイドの要求は尊重します。それでも無理なものは無理だと言う場合もあります。場合によっては、僕が呼ばれて「これは無理です」と言う場合もあります。ただ、その場合は必ず「こう変えればできるよ」と代替案を出すようにしています。
私たちの会社で面白いところは、エンジニア以外でも、ほとんどのメンバーがSQLのクエリを叩けるんです(笑)。もともとデータを扱う仕事の人が多い会社ですから。そういう風土もあるので、ビジネス上の要求とエンジニアの意見が対立するように見える場合でも、ちょっと説明すれば理解してくれる場合が多いですね。

「富豪型」の作りをするサービスも

──使っている技術がほかの会社と違う点はありますか?
私たちのサービス『SPEEDA』の特徴としては、専門家向けのB2Bサービスということがあります。単純なリクエストを大量にさばくサービスではなく、特定少数の複雑な要求に対応するサービスです。
SPEEDAの場合は、スピードを追求するためにメモリーを大量に使う作りをしていて、「メモリーを大量に使い過ぎだ」と驚かれることがあります。1画面当たりのバックグラウンドで走る計算が多いんですね。1ユーザーあたり1Gバイトのメモリーを使う場合もあります。
──増井俊之さんが提唱した「富豪的プログラミング」みたいですね。Webで提供するサービスとしては異例の作り方ではないでしょうか。
はい。B2C系のサービスとは違って、ユーザー数が限られる専門家が使うB2Bサービスなので、メモリーを消費してもいいから高速性や作りやすさを追求した作りをしています。
一方、B2Cでニュースを提供するサービスのNewsPicksはメモリーをあまり大量に消費しないよう、(メモリー領域を)使ったら捨てていく(開放していく)作りをしています。
──ありがとうございました。引き続き、対談(→後編)でもお話をお聞かせ下さい。

有用性を証明できるなら、どんな技術でも使っていい:インタビュー後編へ続く

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