岡村隆史　新ANNへの想い（2）「持ちつ持たれつで」

　20年半に渡って続いた深夜の人気ラジオ番組『ナインティナインのオールナイトニッポン』（毎週木曜　深1：00　ニッポン放送）が、25日深夜の生放送をもって終了した。数々の過激な発言がマスコミの格好の餌食となろうとも、はっきりと意見を主張してきた二人。特に岡村隆史はそれがラジオの魅力だとも語り、10月2日からは一人で番組を続行させることを決めた。今後も自身の主張はラジオで発信していくという。

　ツイッター等のSNSを一切利用せず、ラジオの肉声で物事に鋭く切り込んでいる岡村。「僕は、字より自分の言葉で興奮を伝えたいと思ってるんです。（芸能界の）裏話というのもラジオで伝えてやろうって」。今年3月の人気番組『笑っていいとも！』のグランドフィナーレの際は自らスタジオ内をネタを探して“取材活動”に励み、番組内では1時間以上にわたってその熱気と興奮を伝えた。自身も「足でネタを稼ぎました」と満足げに振り返る。

　番組内での自身の発言はその日のうちにネットニュースになり、翌日の紙面を飾ることもしばしば。そんなことは百も承知で「これを言うと、何かしらのニュースになるのはわかっててやってる、わざとザワザワさせてやろうと思って言ってるときはあります」。ただ、近年はその機会が格段に増えていることには疑問を抱いており「（発言は）昔とそんなに変わってないねんけどな〜」と頭をひねる。「昔からラジオって好きなこと言ってもいい空間だったはず。そんなことを考えるとエンジンがかかって、言わんでいいことまで言ってしまう」。

　生放送ということもあり、ラジオでの発言は“取り消せない”リスクもあるが「それなりの覚悟を持って言ってる。そのぶん、自分がホンマに思ってることしか言ったらあかんと思う。カッコつけるのも違う。自分自身でこう思ってますから、怒られてもしょうがないと思ってます」。時には発言の一部だけを切りとられ「本意ではない時もある」が「そこは（メディアとの）持ちつ持たれつかな」と理解を示す。「言いたいことは言ってるつもりです。ストレスは感じないですね」。

　「ツイッターとかじゃないんですよね。『ラジオで言いたい』みたいのがあるんですよね」と岡村。「かといって…ご意見番になろうとは思ってないですよ」。10月2日からはピンでパーソナリティを務める『岡村隆史のオールナイトニッポン』がスタートする。

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