E233系は中央線や京浜東北線、京葉線などで使用されているJR東日本の最新型通勤車両。南武線用は6両編成で、「8000番台」として区分されている。同線で現在使用されている205系より車体幅が15cm広がり、定員は6両編成で約1割増加。車内照明は全てLEDとなり省エネルギー化が図られる。
車両の外観はこれまで各線に導入されているE233系と同様、路線別のカラーリングが施されており、黄色・オレンジ・茶色のラインを配した南武線カラーを採用。新車ならではのデザインとして、編成両端の先頭車には沿線風景をイメージしたロゴを乗務員室扉後ろと中央窓下に描き、南武線の新型車両であることをアピールしている。JR東日本横浜支社によると、このロゴは同線の社員からの「新車を南武線らしく愛着を持ってもらえるものに」との声を受けて施すことになったという。
車内は外装と同様、黄色やオレンジを基調とした南武線用オリジナルカラーの座席が並び、ドア上には同線で初となる液晶ディスプレイを設置。見学者からは「南武線にもこれ(ディスプレイ)が付くのか」「分かりやすい」との声があがっていた。両親と見学に訪れた、横浜市内の同線沿線に住む5歳の男の子は「イスの色とマーク(先頭車のロゴ)がかっこいい」と喜んでいた。
E233系8000番台は10月4日に営業運転を開始する予定。横浜支社によると、2015年度中に現在36編成ある同線の車両のうち35本を置き換えるという。営業運転開始日には記念入場券も発売される。