◇ダイヤモンド・カップ<第2日>
▽26日、茨城県坂東市、大利根CC西C(7117ヤード、パー71)▽晴れ、気温24・5度、風速4メートル▽賞金総額1億5000万円、優勝3000万円▽132選手(うちアマ11人)▽観衆2602人
不振が続いていた昨年の日本オープンチャンピオン、小林正則(38)が2バーディー、ボギーなしの69をマークし、通算2アンダーで前日の30位から9位に浮上。今季初の予選通過を果たした。44位から発進した石川遼(23)=カシオ=は70で回って通算イーブンパーにし、首位と5打差の27位。トップは68のアダム・ブランド(オーストラリア)で通算5アンダー。
12番で3メートル、最終18番で3・5メートルを沈めて2バーディー奪取。通算2アンダーで2日間を終え、今季11試合目で初めて予選通過を果たした小林が「すみませんね。予選通過したくらいで…」と、取り囲む報道陣に苦笑いした。
昨年7月に麻理子夫人との婚姻届を出し、ことし1月に披露宴。その時に年間2勝を宣言していたが、ショットの不振で、ことしは前週まで海外4試合、国内10試合(途中棄権1試合を含む)に予選落ち。「怖くなって途中で数えるのをやめた」というほどの不調だった。
復調のきっかけは、前週のANAオープン。兄貴分的存在という知人にキャディーを依頼。その時に言われたのが「振りがゆるくなっている。怖がって振っている」だった。その一言でショットのキレが戻った。
応援に駆けつけている麻理子夫人は、11月19日が出産予定日。小林が4日間を終えれば今季初賞金ゲット。報道陣からの「これでやっと出産費用が稼げた?」の問いに「そうですね」とうれしそう。首位と3打差。残り2日間について「上位陣が伸びていない。上を見てやりたい」。小林がVロードを見据えた。 (櫛谷和夫)
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