御嶽山噴火:羽田空港、最大1時間程度の遅れ

毎日新聞 2014年09月27日 22時51分(最終更新 09月28日 00時00分)

 国内航空会社は27日、御嶽山周辺上空の噴煙を避けて運航。煙が関東近辺まで広がった影響で、羽田空港を発着する便で最大1時間程度の遅れが出た。

 全日空の広報担当者によると、御嶽山周辺は羽田空港と北陸地方、中部国際空港と北海道、東北地方などを結ぶ便の飛行ルートとなっており、日中は目視で噴煙を避けて飛行。夜間は煙が見えないため、北海道などからの羽田便は西に迂回(うかい)して高度を下げ、着陸した。日本航空の羽田発千歳空港行きの便も離陸後、御嶽山の西側を大きく迂回して飛行。30分〜1時間程度の遅れが出た。

 またジェットスターによると、豪州から成田空港に向かった計2便の目的地を関西国際空港に変更。この影響で同じ機体を使う27、28日の4便を含む計5便を欠航とした。

一方、JR各社によると、27日夕時点で、御嶽山周辺のJR中央線、高山線、飯田線や長野新幹線で区間運休などは予定されていない。JR東日本の担当者は「現状では運休などがどうなるかは分からない。線路にどのぐらいの灰が積もるか、現地で観測し、判断することになる」と話した。JR東海も「降灰量などに応じて、必要な対応をとる」とした。【佐藤賢二郎、狩野智彦】

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