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国際
高校生含む74人逮捕、34人負傷 無抵抗の香港学生ら強制排除 警官隊が催涙スプレー
2014.9.27 20:15
【上海=河崎真澄】香港の警察当局は27日午後、選挙制度改革をめぐる中国側の決定に反発して、香港政府庁舎前で座り込みを続けていた学生らを強制排除し始め、新たに61人を逮捕したと発表した。
26日深夜から27日午前にかけて、民主派の学生と支援する市民ら計約5千人が抗議活動を続け、警官隊と対峙(たいじ)。学生らは両手を挙げて無抵抗を示して抗議したが、警官隊が容赦なく催涙スプレーを噴射するなどして混乱し、双方合わせて34人が負傷した。
27日午前までに高校生2人を含む13人が逮捕されており、逮捕者は合計で74人となった。逮捕された高校生のうち1人は、高校生中心の学生団体のリーダーだった。
27日夜には学生らを支援する市民ら数千人が庁舎前付近で抗議活動を行い、無抵抗の学生らに催涙スプレーを噴射するなど強硬手段に出た警官隊を非難するとともに、対話の要求に応じなかった親中派の梁振英行政長官の退任を求めるシュプレヒコールもあげた。
民主派団体は、中国側や親中派の香港政府が行政長官の「普通選挙」から民主派を排除しようとしていることに反発。デモや授業ボイコットに加えて、大群衆で金融街のセントラル(中環)地区をうめつくす抗議活動「中環占拠」を10月1日に実施する構えで、28日に詳細を公表する。
香港政府は今回の混乱について27日、遺憾の意を示す声明を出して、社会秩序を守るよう呼び掛けた。
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