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ストレスをコントロールする方法!『ストレスマネジメント入門』を読みました。

ストレスマネジメント入門 (日経文庫)

ストレスマネジメント入門 (日経文庫)


どんな本?

この本は、ストレスマネジメントについて、地図を提供してくれるようなものとなっています。


内容は、タイムマネジメント、認知的ストレス対処法、適切なコミュニケーションとサポート、キャリアカウンセリング、そして、具体的な事例などと多岐にわたります。一冊で、ストレスマネジメントの大枠をつかめるようになっています。


どういった人向け?

  • ストレスを抱えている人
  • ストレスを自分で管理できるようになりたい人

(特に、事例などを読むと、ビジネスマンを意識しているようですが、どんな人にも分かりやすく書かれています。)


ここでは、「第五章 コミュニケーションは身を助ける」から気になった部分をとりあげることにします。


上手な自己表現としてのアサーション

自分を表現する方法として

  • ノン・アサーティブ(非主張的)自己表現
  • アグレッシブな(攻撃的)自己表現
  • アサーティブな自己表現

の3つのパターンが紹介されています。


ノン・アサーティブ(非主張的)自己表現は、自分の意見などを内に秘めがちなパターンのことで、アグレッシブな(攻撃的)自己表現とは、逆に、強引に主張を通したりするタイプのことです。この表現パターンは、一見自分を表現できているように思いますが、その強引さから組織やグループ内で孤立することがあり、おすすめできない表現です。


そして、3つ目のアサーティブな自己表現というのが、アサーションという方法による表現のことです。


では、アサーションとは、どのようなものなのでしょうか。概念について、端的に次のように説明されています。

自分も相手も大事にしながら、上手に自分の気持ちや意見を相手に伝えること


つまり、相手を尊重しながら、自分の意見をしっかり相手に訴えかけることを目指す方法なのです。アサーションという言葉を知らなくても、無意識に、こういう姿勢でコミュニケーションができている人もいるでしょう。


ただ、本書では、アサーティブな自己表現を行うためのコツも簡単に記述されています。


ちなみに、私も以前、アサーションのテクニックであるDESC法について、まとめました。


自己主張(アサーション)のテクニック「DESC法」の紹介 - 有限な時間の果てに


自己開示の有効活用

次に、自己開示についても簡単に触れておきます。

自分の内面を他者に開示することによって、自分という存在の内と外に矛盾が少なくなるのです。


内向きの自分と外向きの自分があまりにも違いすぎると、そのギャップを負担に感じることがあります。そういうときに、自己開示は有効です。


自分のことを打ち明けるだけでも、心が軽くなることはありますよね。


ただ、「相手」、「時期」や「タイミング」を適切に選びましょうとしています。これは自己開示するときに、気をつけたい項目です。見誤ることのないようにしたいですね。


以上、ストレスマネジメントに関心がある方にはおすすめです。最後にブックガイドがついているので、より詳しいことが知りたい人はそちらも参考にするといいでしょう。


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