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【プロ野球】

菅野、誇らしげ エースとしてV導いた

2014年9月27日 紙面から

優勝を決め片岡と握手する菅野(左)(中西祥子撮影)

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◇巨人6−3DeNA

 背番号19も歓喜の輪に加わっていった。巨人投手陣を支えた菅野も、誇らしげな顔で指揮官を胴上げした。入団2年目で初めて開幕投手を務めた今季は、右のエースに成長してチームを引っ張った。

 「昨年は浪人していたときの苦しみや、プロでできることを楽しいと思って投げることが多かったが、今年は開幕投手を任せてもらった責任もあった。違った思いだった」

 7月16日のヤクルト戦(東京ドーム)の打撃でゴロを打った際、右手を負傷。中指の腱(けん)の炎症で、1カ月以上も戦線離脱してしまった。心にわき上がったのは悔恨の思い。「チームに迷惑をかけた…」。しかし、傷心の右腕を奮い立たせたのは責任感だった。

 「存在感を示さないといけない」。2軍では常に学ぶ姿勢を持ってリハビリの日々を過ごした。ファームでの練習は「自分にとって忘れられない時間になりました」。9月10日の阪神戦(甲子園)で復帰してからは3連勝。ラストスパートに貢献した。

 5月に祖父・原貢さんが死去。同月4日に倒れた後はウイニングボールを枕元に届け、永久の別れを告げた後はマウンドで空を見上げ続けた。「どこかで見守ってくれていると思って、心強い思いで投げていました」。良い報告となったリーグ制覇。菅野にとって忘れられないものになった。 (川越亮太)

 

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