オリ　ドタバタＭ消滅　残り全戦敵地…Ｖロード試練

＜日・オ＞遅れて札幌ドームに到着し、アップするオリックスナイン Photo By スポニチ

　まさに踏んだり蹴ったりの１日だった。延長１０回１死。日本ハム・中田のサヨナラ本塁打が左翼スタンドに突き刺さると、打たれたオリックスの平野佳は肩を落としてベンチに引き揚げた。２位ながら点灯した優勝マジックは、わずか２日で消滅。今季６敗目の守護神は「真ん中に入った球なので、特に…。またあすも試合があるので」と絞り出した。

　試合前からドタバタだった。この日は札幌入りの航空機が機材整備のため大幅に出発が遅れ、試合開始が３０分遅れの午後６時３０分からに変更された。チームが球場入りできたのは午後３時５０分頃。練習時間は短縮され、グラウンドで打撃練習できたのは１０人にとどまり、安達が「影響ないわけないですよ」と不安を口にした。それでも２点を先制し、無失点のディクソンを５回で降ろして救援陣に託したが、７回に馬原がつかまる。１死二塁から、西川に強烈な打球で右翼線を破られる適時三塁打で１点差とされ、中島にはスクイズを決められて同点とされた。得意の継投策が決まらなかった。

　今後も千葉、仙台、博多と転戦する。その長期遠征の初日に喫した痛い黒星。指揮官は「まだ終わったわけではない。僕の中では五分と五分。本当の勝負はこれから。流れはまだオリックスにある」と前を向くが、ショックが尾を引きそうな負け方だった。 【試合結果】