先制三塁打で牽引！青木、ロイヤルズでメジャー初ＰＳ決めた！

右翼線に先制の三塁打を放つロイヤルズ・青木＝シカゴ（共同）【拡大】

　ベンチから勢いよく、飛び出した。最後の打者が捕邪飛に倒れた瞬間、本塁付近に歓喜の輪。七回の守りから退いていた青木はもみくちゃにされながら、笑顔を見せた。

　「絶対にプレーオフ（ポストシーズン）に出たかった。みんなと喜びを分かち合えたことがうれしい。ストレスがすべて取れたような気がした」

　ワイルドカード以上でのプレーオフ進出が確定。世界一に輝いた１９８５年以来、２９年ぶりのＰＳ進出を決めたロイヤルズの選手たちは優勝したかのような騒ぎで、試合後のシャンパンファイトに臨んだ。

　「かけられてうれしいし、かけてうれしい。子供に戻ったような気分。最高ですね」。あっという間に泡と消えた１５０本のシャンパン。メジャー３年目で初のＰＳ進出を決めた青木には最高の美酒だ。

　この日は自らのバットで勝利を呼びこんだ。一回無死一塁。甘く入った速球を右翼線に引っ張った。６試合連続安打となる先制の適時三塁打でチームに勢いを与えた。２００６年、０９年のワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）で日本代表として、世界一に貢献。シャンパンファイトの経験はあるが、「違った感じ。野球人生でいい思い出が増えた」と充実感をにじませた。

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