2014.9.28 05:05

逸ノ城、白鵬に真っ向勝負で完敗も…逆転新入幕V諦めん!/秋場所(2/3ページ)

あこがれの白鵬(左)に敗れた逸ノ城にも、ファンからの歓声が注いだ (撮影・今井正人)

あこがれの白鵬(左)に敗れた逸ノ城にも、ファンからの歓声が注いだ (撮影・今井正人)【拡大】

 来日前からあこがれていた白鵬に豪快に転がされた。賜杯が遠のく2敗目。それでも逸ノ城は支度部屋ですがすがしい表情。笑みさえ浮かべた。

 「夢がこんなに早くかなうとは思わなかった。新入幕で、横綱と当たるとは思わなかった。本当にうれしい」

 前日の13日目に鶴竜を破り、年6場所制となった昭和33年以降で最速、新入幕力士としては41年ぶりの金星。この日は最強横綱の白鵬が相手で、新入幕場所で2横綱と対戦するのは昭和18年夏場所の東富士以来71年ぶり2人目だった。

 変化はせず、思い切りぶつかった。右四つから左の上手を引かれ、得意の左上手が取れない。最後は左からの上手出し投げで転がされ、背中にはべっとりと砂がついた。だが、22秒3という時間を振り返ると「さすが横綱だなと。強くて最高の横綱です」。充実感がこみ上げてきた。

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