上原は通夜が終わる午後8時半ごろ、斎場の出入り口に姿を見せると、詰め掛けた報道陣やファンに向かい2、3秒深々と一礼した。やつれた表情ながら、つとめて気丈に振る舞っていた。左手薬指には、結婚指輪が輝いていた。
25日以降付き添い続けているSPEEDの今井絵理子(31)らとともに、午後4時過ぎに車で斎場入り。その際に「体は大丈夫ですか」と声がかけられると、2、3回うなずいた。上原の所属事務所によると、上原は斎場でTENNさんの遺体と対面。棺の中のTENNさんに向かって、泣きながら3分ほど語りかけていたという。
通夜の後は、そのまま斎場で夫婦“最後”の一夜を過ごした。上原はこの日はコメントを発することはなかった。
棺の中のTENNさんはトレードマークの帽子をかぶり私服姿。左手薬指には同じく結婚指輪をしていた。ET-KINGのマネジャーは報道陣に対して「棺の中のTENNさんはライブが終わって疲れているような表情だった」と説明。自殺の動機については「心当たりはない」と首をかしげた。同グループのメンバーも遺体と対面して涙を流し、動機についても「何1つ思い当たることがない」と話していたという。
葬儀・告別式は28日午前10時半から大阪市阿倍野区のやすらぎ天空館で営まれ、ET-KINGのメンバーが弔辞を読む。上原は喪主あいさつを行い、文書でコメントを発表する予定。
◆お笑いタレント、たむらけんじ(41)の話 「上原さんはお顔は疲れていましたが、気丈にごあいさつしていました。TENNさんは僕のフットサル大会に出てくれていた。亡くなってビックリしかない。前向きな元気なイメージしかない」
TENNさんと親交があった俳優、赤井英和(55)の話 「まさかこういう形で会うとは思わなかった。なんで自ら命を絶ったのかわからない。『なんでやねん』と言いたい。(結婚して)幸せいっぱいやと思ってました」
(紙面から)