日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。


  1. 社会
  2. ニュース

社会ニュースのRSS

君野容疑者、迷彩服で背走 奇行繰り返す

容疑者の自宅がある集合住宅(左)の前を調べる捜査員(共同)
容疑者の自宅がある集合住宅(左)の前を調べる捜査員(共同)

 神戸市立名倉小1年、生田美玲さん(6)の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された君野康弘容疑者(47)が数年前、美玲さんの自宅から徒歩3~4分の直線距離にあるハイツに住んでいたとみられることが25日、分かった。付近の住民によると、迷彩服姿で道路を背走ダッシュするなど、奇行を繰り返していたという。兵庫県警は同日、君野容疑者が住む神戸市長田区の集合住宅を家宅捜索し、遺体が見つかった茂みを現場検証した。

 君野容疑者は2~3年前、遺体を遺棄した近くの現在の住まいからは徒歩で10分ほど、美玲さんの自宅や、祖母が暮らしている場所からは3~4分の距離にあるハイツに住んでいたとみられることが分かった。

 「ここ2年ほど見かけないと思ったら、引っ越してたんやね。ニュースを見て、びっくりした」

 君野容疑者が以前、住んでいたとみられるハイツの数軒隣に住む男性は、事件を知り、驚いたという。

 男性がゴルフの素振りをしていると、君野容疑者が近寄ってきて「自分は自衛隊あがりで、昔はゴルフをしていた」などと、話し掛けてきたことがあった。

 その男性は、君野容疑者がたびたび、ハイツ前の道路で後ろ向きに走ったり、大声を出すなどし、近所でも「迷惑な人」として知られていたといい、報道で君野容疑者の顔写真を見て、思い出したという。

 ハイツ近所の喫茶店にも君野容疑者が訪れたことがあり、店主女性は「2回来て、自衛隊の話をしていた。2回目のとき、大声を出すので、迷惑だと言うと、食ってかかられた」ことがあったと明かした。同じ町内に住む主婦(49)は「何年か前、変わってる人がおった。迷彩服着て、ブツブツ言って。自転車でダーッと行ったり来たり。何をしてんやろと思っていた」と話した。

 付近の公園では、複数の住民が、美玲さんが1人で遊んでいることもあったと話しており、公園近くの住民の猫に美玲さんが会いに行っていたとの話もある。君野容疑者と接点を持った可能性もある。

 別の男性(50)は「バス停のある車道で、(君野容疑者が)缶ビールを持って寝ていた」と証言。同じ道で美玲さんにも2回、会っており、男性は「晴れた日に傘をさして歩いていたので、覚えている」と話した。

 君野容疑者と美玲さんの生活圏は近く、猫好きの共通点から、顔見知りになっていたのかもしれない。【清水優、村上久美子】

 [2014年9月26日9時44分 紙面から]

PR情報






日刊スポーツ購読申し込み