事件【御嶽山噴火】世界の7%、110の活火山有する火山大国・日本 過去にも多くの被害2014.9.27 21:51

  • [PR]

事件

  • メッセ
  • 印刷

【御嶽山噴火】
世界の7%、110の活火山有する火山大国・日本 過去にも多くの被害

2014.9.27 21:51 地震・津波・地球科学
登山客が御嶽山九合目付近で撮影した噴火直後の様子=27日、長野県王滝村(提供写真)

登山客が御嶽山九合目付近で撮影した噴火直後の様子=27日、長野県王滝村(提供写真)

 世界の7%に当たる110の活火山を有する火山大国、日本。そのうち、御嶽山を含む47の火山は「今後100年程度の中長期的な噴火の可能性」があるため、気象庁が地震計やカメラなどを設置して、24時間体制で監視している。

 気象庁によると、最近の噴火での災害には、平成23年1月、九州南部・霧島火山中央部に位置する新燃岳(しんもえだけ)が噴火、40人以上が負傷し、降灰で農作物にも被害が出た例がある。有珠山(北海道)や雄山(三宅島)でも12年に噴火があり、住民が避難した。

 平成に入って特に被害が大きかったのは、3年6月の雲仙普賢岳(長崎県)の噴火。取材に当たっていた報道関係者や火山学者ら43人が火砕流に巻き込まれ、死亡・行方不明となった。

 気象庁の記録によると、18世紀以降、日本で10人以上の死者・行方不明者が出た火山災害は20事例ある。最大の災害は寛政4(1792)年、雲仙岳で地震や岩屑(がんせつ)なだれで約1万5千人が犠牲になったとされる。

 昭和以降では4事例あり、雲仙岳のほかに昭和15年の三宅島で11人、27年のベヨネース列岩(伊豆諸島)の海底噴火で31人、33年の阿蘇山(熊本県)の噴火で12人の死者が確認されている。

このニュースの写真

火山灰に覆われた建物=27日午後4時8分、長野・岐阜県境(甘利慈撮影)
御嶽山が噴火し、下山する登山者=27日正午ごろ(登山者提供)
噴煙が上がる御嶽山。見ごろとなった紅葉が広がる=27日正午ごろ(登山者提供)
御嶽山が噴火し、山小屋「二ノ池本館」に避難した人たち=27日午後0時32分ごろ(登山者提供)
御嶽山が噴火し、中腹の駐車場からバスに乗り込む登山者=27日午後4時40分、長野県木曽町で共同通信社ヘリから
御嶽山への登山口の手前の道路で交通規制をする消防隊員ら=27日午後、長野県王滝村(松本健吾撮影)

関連トピックス

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2014 The Sankei Shimbun & Sankei Digital