外国特派員協会(FCCJ)の話題。主は6月のGMM選挙でもナンバー2の地位を維持した2nd VPのMF理事。
都労委で明らかになった学歴詐称・元GMのAN氏を使っての数々の不当労働行為や組合脱退した会員への「功労金」を「知らなかった」と、監督責任を逃れトカゲの尻尾切り行為に走るMF理事に対して非難の声が高まっている。
今回の選挙で理事再選後もMF氏の資格が論議されている。
MF氏は岐阜女子大学南アジア研究センター長(補佐)であり、上智大学アジア文化研究所の客員所員。南アジア地域協力連合研究調査会の事務局長。日本・ブータン王国経済文化交流会の文化交流委員会委員長等々大変アカデミックなお仕事に専業されていて主収入はこの学者としての業務から得ている。
インドの新聞(The Sanmarg)特派員として正会員(GM)の資格を得ているが、これはパートタイム・ジョブ。
だがFCCJのジェネラル・メンバー(GM)はジャーナリストをフルタイム務めていなければ資格が無いと明確に定められている。学者はGMになれないのだ。
理事立候補履歴(SLATE)にも嘘があり、それを他の理事も認めたものだとして責任転嫁をしている、などとFACEBOOKのSOSFCCJはこのところMF理事を巡ってかまびすしい。(興味のある方は覗いて見てください)
佐伯康英の「交代寄合伊那衆異聞」シリーズで20巻目の「開港」(講談社文庫:2014年3月刊)をシリーズで初めて読んだ。
時代は黒船が下田にやって来た幕末、藤之助とレイナ一世号と言うクリッパー型快速帆船を操る東方交易に参画する船団長(コマンダンテ)信州伊奈の座光寺家の若き当主。異国を知りその剛剣で数々の敵を打ち破り座光寺家の活路を東方との交易に見出す。丁髷を切りざんばら髪、洋装でブーツを履いた雄姿は元侍とは見えない。「サムライ・トウノスケ」の名前は西洋人の間にも広まっている。その相方は高島怜奈、豪商長崎高島家の孫娘。父やイスパニア人で馬術、射撃、操船は一流。藤之助と上海へ密航して「妻」となる。レディ・レイナの諱で呼ばれる。
井伊直弼暗殺直前で勝鱗太郎に色々とアドバイスをし、ラザフォ−ド・オールコック英・日本駐在総領事にも御殿山の大使邸宅で面談もしている。
大老井伊直弼は藤之助たちの東方交易の権益を一手に握ろうと謀略を巡らしている。
敵の来襲を受けた時は刀を持っていない藤之助はホイットニービル・ウォーカー44口径リボルバーで撃退する。ズルイよね相手は剣や槍だぜ、信濃一伝流の遣い手なのに丸腰でいつも歩いている。
輸入した鉄砲は下田で降ろし大砲は横浜で降ろす。需要の多いのは今となっては大砲だ。幕府はダメだとパシフィコ沿岸の諸藩は大砲で防備を固める。
初めて読んだせいかちっとも面白く無い。全20巻総て文庫本で書き下ろしだと言う。400万部を売り、72歳佐伯はまだまだ続巻を書いている。凄いよね、これだけは感心する。
妹サムと組んで天才サルサ・ダンサー「サンダー・キャッツ」の名をイギリス中に轟かせた13歳の少年ブルース・ギャレットはサルサ選手権で数々の賞を総なめにしていた。
ビッグタイトル「SEQUINGATE」の決勝戦直前に,妬んだ苛めっ子たちに殴る蹴るの暴力を受け、足を怪我して選手権に出場できなかった。
このことがトラウマになってダンスを一切やめてしまったブルース。
それから25年後、ブルース(ニック・フロスト)はアメリカに本社がある大会社GFDのエンジニア(旋盤設計士)として働いていた。同僚のイケメン、ドリュー(クリス・オダウド)からは体型と鈍間さをしょっちゅうからかわれている。
少年時代のスリムな体型は残滓も残さない完全なメタボ、その上引っ込み思案でガールフレンドも出来ず独身生活を余議なくされている。
ドリューの口撃にも笑って応じない。
イキの良いバーテンダーで評判の妹サム(オリヴィア・コールマン)が今でも兄貴も味方になってくれている。会社の仲間では家庭が上手く行かないゲアリー(ロリー・キニア)と女にもてないミッキー(ティム・プレスター)の負け犬二人が友だち。
そのGFDにアメリカ本社から赴任した新しい女性上司ジュリア(ラシダ・ジョーンズ)に一目惚れするブルース。だが同僚のドリューもジュリアに夢中になる。出世とロマンスを獲得しようと猛烈なアタックを開始する。
絶対にドリューには勝てないと諦めていたブルースはジュリアがサルサに夢中だと知る。笑顔でサルサを踊るジュリアの姿に、何とかして彼女を振り向かせようと、妹サムの熱心な勧めもあって恩師のロン(イアン・マクシェーン)を訪ね25年ぶりにサルサの練習を始める。
「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」や「ホットファッズ」などのニック・フロストは映画のために、6か月にわたりダンスを特訓したという。しかし身体つきからか、フロストの身体能力が落ちるのか踊るサルサはとてもじゃないが上手く無い。ジョン・トラボルタのようには行かない。
原案はニック・フロストが持ち込み製作総指揮、主演と入れ込んだ映画だ。
もう少しスリムに体重を落としダンサー体型になって映画を作れば良いのに。
ただコスチュームだけはだらしのない黒のTシャツからピンクのコットンシャツや黒のシルクブラウス、暗紫のダンススーツと目まぐるしく変化する。
映画なんだから舞台を殆どがGFDのオフィスから外へ出ないかね。僅かにバーやダンス会場、地味なダンス練習場に代わるだけ。
TVしか経験の無い監督グリフィスの視野の狭さ。
そう、テレビドラマなどで活躍しているジェームス・グリフィスがこの作品で初めての長編劇映画に取り組む。余り才能があるとは思えないが。
「ミッション・インポシブル」や「スター・トレック」で日本に馴染みのあるサイモン・ペグもカメオ出演している。
他の役者はイギリスで人気があっても脇のイアン・マクシェーンを除いて見知らぬ顔ばかりだ。
イギリスやアイルランドでは今年のバレンタインデイに公開され、1億7千万円の興行収益を挙げたが、それ以外の国で当たるとは思えない。
10月25日より渋谷シネクィントにて公開される。
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