女児の小学校で「死亡」報告 校長「強い憤りを感じる」
2014年9月25日6時0分 スポーツ報知
神戸市長田区長田天神町の茂みでポリ袋に入った遺体が見つかった事件で、兵庫県警は24日、遺体を11日から行方不明になっていた市立名倉小1年・生田美玲(いくた・みれい)さん(6)と確認し、死体遺棄容疑で同町の無職・君野康弘容疑者(47)を逮捕した。
遺体発見から一夜明けた24日、神戸市長田区長田天神町の現場周辺には数百人の報道陣が詰めかけ、兵庫県警の捜査員も激しく出入りして騒然とした雰囲気に包まれた。
美玲さんが通っていた名倉小学校からも北西に約100メートルほどの距離。午前8時すぎの登校時と午後3時ごろの下校時には、同校職員や市教育委員会の職員、警察官ら約70人が校外に出て児童を見守った。
児童の登校直後に全校集会を開き、平井正裕校長が前日の遺体発見を説明。さらに遺体が美玲さんと確認されたため、午前11時前に再び全校児童を集めて「美玲さんが亡くなった」と報告した。平井校長は「無事に帰ってくることを強く願っていた。かけがえのない命を奪われ、強い憤りを感じる」と目を潤ませて会見。夏休み中の先月24日、近くの交番前で5年生の女子児童が見知らぬ男性に手を触れられる事案があり、児童に注意を促してきたことを明かした。
逮捕された君野容疑者の自宅は、茂みからの路地を南方に下ってすぐの集合住宅で、名倉小と茂みの間に位置する。美玲さんの自宅からも、大人なら徒歩で3分ほどの近距離にある。名倉小に1年生の男児を迎えに来た祖母(67)は「こんな近くにそんな男がいたなんて。本当に気持ち悪い」と、逮捕にひとまず胸をなで下ろした様子だった。