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 セクハラは「異性間のトラブル」と思われがちだが、同性の上司や同僚のなにげない言動が、セクハラになることもある。あまりなじみがないため、政府は昨年末に指針を改訂し、「同性間セクハラ」について警鐘を鳴らしている。

■仕事中にしつこく質問

 関東地方の20代の女性は数年前、勤め先で40代の女性上司の言動に悩んだ。

 「あなた、初体験はいつ?」「やせてるから、彼氏ができないのよ」。過去の交際歴や体格のことを、仕事中にしつこく聞かれた。

 腹立たしかったが、「やめて下さい」とは言えなかった。1年間の契約社員だった女性は、直属の上司の機嫌を損ねたら契約を切られる、と思ったからだ。