僕が「ゆるい就職」を許せない理由 - 言いたくないけど、僕が青二才です
「ゆるい就職」は、今の日本だと全然ゆるくない。 - 脱社畜ブログ
うーん。
ぐうの音も出ない正論ではありますが…お二人が書くべき記事ってそうじゃなくないですか?
比較対象として「普通にうまくいく就活」を念頭に持ってきて話するのって無意味すぎない?
この件ってそもそも正社員としてまともな企業に就職できる境遇にある人には意味が無い選択肢ですよね。「派遣」と「正社員としてホワイト企業に就職」はそもそも選択肢として機能してないからそういう人たちに注意を促す記事書いても「そやな」としか言い様がない。
そうじゃなくて、こういう「ずさん」なコンセプトに希望を持ってしまうのってどういう人達ですか?本当に注意促すべきなのはどういう人ですか? どちらかと言うと「就職活動が厳しい」とか「就職しても明るい未来が見えない人たち」ですよね。医療不信が行き過ぎてホメオパシーに希望を持つよになってしまった人たちのような。
私がこの件に関して青二才や日野さんに書いて欲しかったのは
①そういう「就活不信をこじらせた人たち」とか「こういうコンセプトに希望を持たなければならない人たち」に対して
②「ゆる就活」よりも良いと信じる選択肢を示すような話です。
つまり
・就活で非常に苦戦しており
・どこでもいいからと「ブラック企業」に就職し、短期間で使い潰されて再起が困難な状況に陥れられるか
・それとも就活において絶対にブラック企業なんかでは妥協しない代わりに、なかなか決まらないで鬱になるリスクや消耗していくことに耐えるか
・それとも就職自体諦めて、親に寄生しながら日々炎上ブログを書いて小金を稼ぐ生活をしながら生きるか
・依存できる親族がいないばあい、フリーターや日雇い労働をしながら日々を楽しく生きるか
こういう選択肢しかないと思いつめてしまうような人達に対して「就活についてどう考えればよいか」「今の俺だったらこう考える!」を書いて欲しいんですよ。それぞれの立場から。
そういう提案をできるのが、脱社畜ブログさんの価値だと思うんですよ。
また、青二才さんも、自分の体験から書けることがあるんじゃないでしょうか。
私は、そういう記事を読んでみたかったかな。自分ではよう書かんので。
当時の青二才にとって「就職すること」とはどういうものだった?「ゆるい就活」とくらべて良い物だった?
というか、就活うまく行かなくてブラック企業に就職したあげくそこでぶっ壊された青二才さん本人が、「ゆるい就活」を否定して「ちゃんと就職しろ」とか団塊世代のおっさんがいいそうなことを無批判に唱えてるのは正直いってギャグか何かかと思った。
「生活の苦しさ」のことは一生懸命語ってたけど「就活の苦しさ」はもう忘れてしまったんだろうか?親や社会の「就活しなきゃ」プレッシャーに負けてブラック企業に就職してぶっ壊されて再起困難になるよりは「ゆるい就活」ってオルタナティブがあるほうがまだましだって考えなかったのはなんでなんだろう。
「俺と違ってちゃんと就職出来る人は就職しろ」そんなことはいちいちあなたが言うまでもない話です。これだけつらい思いして、あなたが書くことってそんだけでいいの? それだけの文章だったら、私でも同じこと言うだけならできる程度の話だよ?
「俺と同じでちゃんと就職出来なくて、ブラック企業に就職するしかないのかと思い詰めてる人よ、○○○しろ」 青二才が書くべきってこっちじゃないの? 青二才さんは今から当時を振りかえってみて、あの時自分はどうすればよかったと思ってるか。そこじゃないの?*1
青二才さんのブログのコンセプトって、「広いライ麦畑で遊んでいる子どもたちが、気づかずに崖っぷちから落ちそうになったときに、捕まえてあげるような、そんな人間」を目指すブログなんでしょ。「過去の自分と同じ境遇で苦しんでる人や、同じそうな罠に嵌りそうな人に対して、そういう人にそっちじゃない」って言ってあげるブログなんでしょ。なら、まず過去の自分に対して「今の俺だったらこういってやる」ってのを書いてほしいな。私はそういう内容をブログで書こうとは思わないのですが、青二才さんは書ける人ですよね?そういう記事を期待しております。
余談。どう考えても「プロブロガー目指せ」よりは「ゆる就活」の方がまだましだと思います。あと、イケダハヤトさんは実践してることを書いてるからOKって書いてるけど、その理屈はクソなので否定しておきたいかな。それがありなら、安藤なんとかさんとかワタミの人の言い分やら、情報商材詐欺とかも、押し付けない限りそれを真に受けて不幸になった人がいてもギリギリセーフになっちゃいます。 このあたりは理屈の正しさによって判断スべきだし、百歩譲って「マッチング」の問題であることは理解してください。 「私はこの方法で成功した、だからウソではない!」は詐欺の常套文句なので、そういうのをドヤ顔で書かないでくださいお願いします。