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災害住宅引き渡しも1棟空き室
09月27日 12時34分

災害住宅引き渡しも1棟空き室
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亘理町で初めて災害公営住宅の入居が来月、始まるのを前に、27日住民に鍵が引き渡されました。
しかし、入居する世帯が当初の計画を下回り、3棟のうち1棟は、すべて空き室になっています。
3年前の津波で大きな被害を受けた亘理町は、町内にあわせて477戸の災害公営住宅を整備する計画で、このうち荒浜地区の集合住宅、3棟100戸が完成し、来月1日から入居が始まることになりました。
これを前に27日鍵の引き渡しが行われ、齋藤貞町長が入居する住民ひとりひとりに鍵を手渡しました。
災害公営住宅は2LDKや3DKなどの4タイプの間取りで、住民たちはさっそく室内に入り、給湯器やインターホンの使い方などの説明を受けていました。
このあと、入居する住民のほか地元の区長なども加わって顔合わせが行われ、新たなコミュニティーづくりに向けて交流を深めていこうと声を掛け合いました。
仮設住宅から入居する79歳の女性は「部屋も広くてエレベーターなどの設備も整っているし、来年の正月を安心して迎えられます」と話していました。
一方、震災から3年半が過ぎ自力で住宅を再建する住民が増えたため、完成した100戸のうち入居するのは40戸にとどまり、3棟のうち1棟がすべて空き室になっています。
齋藤町長は、「130世帯ほどの被災者が態度を明確にしておらず、改めて意向調査を行って入居を促していきたい」と話しています。