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御嶽山噴火、32人が重傷 気象庁「今後も噴火の可能性」

2014/9/27 20:06
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 27日午前11時53分、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(3067メートル)が噴火した。長野県警などによると、登山客32人が重傷を負い、このうち7人が意識不明となったほか、多数のけが人が出ている。山頂付近などには一時、約250人が取り残された。気象庁は「今後も噴火の可能性がある」と警戒を呼びかけている。御嶽山の噴火は2007年3月以来。

 政府は同日午後、首相官邸の危機管理センターに官邸連絡室を設置。関係省庁災害対策会議を開き、内閣府職員3人を現地に派遣することを決めた。安倍晋三首相は自衛隊の派遣を指示した。

 菅義偉官房長官は臨時閣議後の記者会見で「登山者約200人が下山中で順次、登山口に到着している」と述べた。長野県警は県警本部と木曽署に災害警備本部を設置、28日早朝から捜索を始める。

 国土交通省中部地方整備局が設置しているカメラは、南側斜面を噴煙が3キロ以上にわたって流れる様子を観測した。その後も噴煙は上がり続けているとみられ、気象庁によると、噴火が火口から高さ3千メートルに達していた場合、長野、岐阜、山梨各県の一部に火山灰が降る恐れがある。

 気象庁は今後も同規模の噴火が起こる可能性があり「山頂火口から4キロ程度の範囲では、噴火に伴う大きな噴石の飛散などの危険がある」としている。

 同庁によると、今月上旬から山頂付近で微動地震を300回以上観測していたが、山の地殻変動や傾斜データに変動が見られず、噴火警戒レベルを1(平常)にとどめた。

 噴火後にレベルを5段階のうち3(入山規制)に引き上げたが、同庁の北川貞之・火山課長は27日の記者会見で「事前に情報を発表できなかったという意味で予知ができなかった」と話した。御嶽山でのレベル3の発表は、08年3月31日に警戒レベルの運用を開始して以来初めて。

 同庁の火山噴火予知連絡会は28日、今後の火山活動の分析に向けた会議を開く。御嶽山は1979年、水蒸気爆発を起こして火山灰などを噴出、91年には小規模噴火があったほか、07年にもごく小規模な噴火が発生している。

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