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 日本新聞協会は29日、産経新聞のソウル支局長が記事をめぐってソウル中央地検から事情聴取を受けていることについて、「報道機関の取材・報道活動の自由、表現の自由が脅かされることを強く懸念する」とする近藤勝義(かつよし)・編集委員会代表幹事(日本経済新聞社常務取締役編集局長)の談話を発表した。

 問題とされたのは、産経新聞のウェブサイトに3日付で掲載された「朴槿恵(パククネ)大統領が旅客船沈没当日、行方不明に…誰と会っていた?」の記事。ソウル支局長は、記事で韓国の朴大統領の名誉を傷つけたとして現地の市民団体から告発され、地検の求めに応じて出頭した。

 代表幹事は談話で、捜査について「極めて異例」と指摘。今後の推移を注視する考えも示している。