小1女児遺体遺棄事件 逮捕の男は黙秘9月24日 18時09分
神戸市長田区で今月11日から行方が分からなくなっていた小学1年生の生田美玲ちゃん(6)が遺体で見つかった事件で、警察は、近くに住む47歳の男を死体遺棄の疑いで逮捕しました。
男は黙秘しているということです。
逮捕されたのは、神戸市長田区の無職、君野康弘容疑者(47)です。
この事件は、23日の午後、神戸市長田区の雑木林で、今月11日から行方が分からなくなっていた小学1年生の生田美玲ちゃん(6)が遺体で見つかったものです。
警察の調べによりますと、遺体は切断され、複数の袋に分けて入れられていて、24日、新たに袋が置かれていた場所の近くで遺体の一部とみられるものが見つかりました。
遺体が入っていた袋の中には、君野容疑者の名前が書かれた診察券が入っていたほか、袋の中にあったたばこの吸い殻のDNAの型が君野容疑者のものと一致したということです。
このため警察は、君野容疑者が事件に関わっていた疑いが強まったとして、死体遺棄の疑いで逮捕しました。
調べに対して黙秘しているということです。
また警察は、回収した防犯カメラに、君野容疑者が美玲ちゃんのあとをふらふらと歩き、美玲ちゃんのことを気にするような姿が映っていたことから、不審人物の1人として把握し、行方不明になってから5日後に1人暮らしをしていた自宅を訪ねましたが、美玲ちゃんは見当たらなかったということです。
警察は、動機などについて君野容疑者の取り調べを進めるとともに、死因についても捜査することにしています。
遺族「現実として受け止めることが精一杯」
亡くなった生田美玲ちゃんの家族は「本日容疑者逮捕の連絡を受けました。私達家族は、最愛の子を失った現実を受け止めることが精一杯の状態です。今の気持ちを外へ発信するだけの気力がありません。今私達にできることは静かに冥福を祈ることだけです」というコメントを出しました。
同じアパートの住民は
君野容疑者と同じアパートに住む40代の男性は「君野容疑者は1年半くらい前に引っ越して来た。自分の隣の部屋の上に住んでいて、ふだんはおとなしいが、酒を飲むと人が変わったように荒っぽくなる。以前には、1週間くらい床をドンドンと鳴らす騒音の問題でトラブルになったこともある。こんなことになって本当にことばも出ないし、怒りしかない」と話していました。
遺体発見の雑木林は
遺体が見つかった雑木林は、マンションや住宅が建ち並ぶ一画にあり、斜面に沿った階段を上がった先にあります。
雑木林は、大人の腰の高さくらいまで草が生い茂っていますが、人が通ることができる小道があり、遺体はこの小道から数10メートルほど林の中に入ったところに遺棄されていたということです。
警察は、この雑木林を捜索していましたが、遺体が見つかったところまで入ったのは、23日が初めてだったということです。
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