ワインのラベル?エチケット?

2012年11月15日(木)

ワインボトルに貼られているワインの産地や生産年・ぶどうの種類などが書かれた紙を、『ラベル』と言いますか?『エチケット』と言いますか? 『ラベル』は英語の「label(レーベル)」が由来。『エチケット』はフランス語の「étiquette」が由来です。どちらも、【商品名・商標などを記して品物に貼る札・紙】を指すことばなのです。それにもう一つ、同じ意味のことばに『レッテル』があります。オランダ語「letter(レッテル)」が由来で、江戸時代に【文字】という意味で伝わり、明治になって【品物に貼る札・紙】という意味で使われるようになりました。さらに「レッテルを貼る」というように、人物の特徴などを一方的に決めつけることばになったのですね。『ラベル・エチケット・レッテル』本来はどれも同じ意味のことばですが、『エチケット』には【礼儀作法・マナー】という意味もありますよね。なぜでしょうか。フランス革命前のこと。宮廷には、客人の守るべきことやとるべき行動を指示した『エチケット(立て札や貼り紙)』がありました。そこから、書かれていた内容、つまり【礼儀作法・マナー】そのものも『エチケット』と呼ぶようになったということです。では最後に質問。『エチケット』と『マナー』辞書には両方とも同じ意味で載っていますが、まったく同じ意味でしょうか?人によって感覚は違いますが、「エチケット」は“目の前にいる相手が不快にならないようにする気配り”。「マナー」は、集団・社会の中で気持ちよく過ごすための行動の取り方“という違いがあるといわれています。ある女性によると、人と会うのに身だしなみに気をつけて化粧直しをするのは「エチケット」。でも、電車の中で化粧道具を出して化粧をしたら「マナー違反」ということですよ。 

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