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 気象庁は27日、長野と岐阜の県境にある御岳山(標高3067メートル)が噴火した、と発表した。同庁によると、噴火は2007年以来。同庁は警戒レベルを入山規制のレベル3とした。長野県庁によると、飛んできた岩に当たって1人がけがをした。けがの程度は不明。同県王滝村によると、1人が足にけがをしているという。木曽広域消防本部によると、火山灰を吸ったという症状を訴えた登山客がいるという情報が入っているが、人数は不明という。

 気象庁によると、27日午前11時53分ごろに発生。国土交通省中部地方整備局が設置しているカメラでは、南側斜面を噴煙が3キロ以上流れ下りている様子が観測されているという。同庁は、噴火警戒レベルを1(平常)から3(入山規制)に引き上げ、山頂付近から周囲4キロ程度の範囲で、噴火に伴う噴石の飛散などへの警戒を呼びかけている。

 群馬大の早川由紀夫教授(火山学)は「火砕流が下の方まで下っているようだ。天気がよく、登山者がいたようなので心配だ」と話した。

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 長野県の木曽消防署によると、けが人が多数出ている。王滝村役場によると、複数のけが人が出ているとの情報がある。