神戸女児遺体:容疑者宅から美玲さんのリュックサック

毎日新聞 2014年09月26日 21時02分(最終更新 09月27日 00時23分)

神戸市長田区の遺棄事件で遺体が発見された状況
神戸市長田区の遺棄事件で遺体が発見された状況

 神戸市長田区の草むらで市立名倉小1年、生田美玲(みれい)さん(6)の切断遺体が見つかった事件で、兵庫県警は26日、死体遺棄容疑で逮捕された君野康弘容疑者(47)のアパート内で、美玲さんが行方不明になった当時所持していたリュックサックを発見したと発表した。君野容疑者宅から美玲さんにつながる物証が見つかったのは初めて。君野容疑者は黙秘を続けているが、県警は君野容疑者が美玲さんを何らかの方法で誘い出し、自室に連れ込んだ疑いが強まったとみて追及する。

 県警は25日から、遺棄現場にほど近い君野容疑者のアパートで家宅捜索を続けていた。県警の発表によると、リュックは26日午後5時15分ごろ見つかったが、詳しい発見状況は明らかにしていない。リュックは白地に緑の縁取りがあり、着脱可能なクマの縫いぐるみがついた特徴的なもので、母親が美玲さんのものと確認した。

 捜査幹部は「(証拠となる品を)発見できてよかった」と語った。県警はこの日の捜索を午後6時半までで終了した。27日も引き続き捜索する。

 また県警は26日、更に遺体の一部とみられるものを三つ発見したと発表した。DNA型鑑定などを通じ、身元の確認を急ぐ。

 発見現場は、君野容疑者宅からポリ袋詰めの遺体が見つかった場所に向かう階段ののり面。高さ約1メートルの草が生い茂る場所だった。君野容疑者の供述が得られないことから、県警は周辺に他の遺留品がある可能性もあるとみて、アパート内と同様、27日も草刈りをするなどして範囲を広げながら捜索を急ぐ。【井上卓也、矢澤秀範】

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