2009-05-09
■[Perfume] 初期Perfumeを支えた作詞家「木の子」 スペシャルトークイベントまとめ

初期Perfumeの作詞を一手に引き受けてきた、ネガティブポジティブ・メンヘルメルヘン、稀代の作詞家「木の子」氏が阿佐ヶ谷に姿を現した!
木の子氏をスペシャルゲストに迎えて行われた、「Perfumeワンマンライブ『ディスコ!ディスコ!ディスコ!』記念前夜祭 非公式ファントークイベント」@阿佐ヶ谷ロフト 090508より、第2部の内容を、自分がメモった範囲でざっとまとめ。実際の会話の流れではなく、読みやすいように内容でまとめています。生で見た木の子先生は、以前の「パ×6Perfume」出演時の時とは印象が異なり、とてもかわいらしくチャーミングで、よく話す聡明な方でした。「付き合うとめんどくさいタイプ」、とは本人と掟ポルシェ談。
中田ヤスタカとのユニット「Sync⇔Sync」について
- Sync⇔Syncは楽曲制作のみで、ライブ、CDリリースは無し。出回っている音源はWebでダイジェストを配信していたもののみ。
- 二人が通っていた東京の音楽機械関連の専門学校での課題として、共同で楽曲を制作したのがSync⇔Sync結成のきっかけ。
Perfumeとの仕事
- AmuseからYAMAHAを通し、Sync⇔SyncにPerfume楽曲制作依頼が来た。Sync⇔Syncから厳選した3曲を持って行ったが、「かっこよすぎる」としてNGが出された。曲名は記憶になし。
- 最初にSync⇔SyncがPerfumeに提供したのは「モノクロ」。当時はヤスタカスタジオではなくYAMAHAの大きいスタジオで音撮りをしている。仮歌は木の子氏。
- ヤスタカ同様に、アイドル歌謡的な歌詞という制限を意識しない作詞を行った。
- 「ビタミンドロップ」は初めから「伝説のスタフィー3」(テレ東おはすたエンディングテーマ)タイアップとして制作。ビタミンドロップを連呼するためドロップの宣伝のように聴こえると、TV局側から修正指示があったため、抵抗したが泣く泣く後半を「ナキムシドロップ」に変更。YAMAHAスタッフが取り成してくれて修正はここだけで済んだ。
- 「カウンター」はポジティブな曲をと発注された。(結果はご存知のとおり)
- 「Perfume」(楽曲の方)はあ〜ちゃんから、ライブ用のPerfumeのテーマをと依頼された。全部で4曲分制作。
- 「レシピ」で最後の「ひとつだけ」をライブ限定で「ひとりだけ」と歌うようにしてもらった。
中田ヤスタカについて
「ジューシー・フレグランス」の謎
- 「ジューシー・フレグランス」はヤスタカが消してしまったと思う。(注:ラジオなどではサンプリング問題などの発言もあり、この辺りは諸説ありはっきりしない。)ヤスタカは、機材を更新した際にデータ移行も面倒だからと行わなかったりするくらい過去の楽曲にこだわりはない。
- 「ジューシーフレグランス」歌詞初公開。(メモれなかったけど、傷・痛みと、木の子節全開)
- 「ジューシーフレグランス」はマイナー調の曲。オケは存在している。
作詞について
ヤスタカの詞について
- ヤスタカは制作の全てを手がけたい人だから、歌詞も手がけていきたかったのではないか。
- 最近のPerfumeの曲は聴いていないので(徳間からも届かない)、歌詞の内容は分からない。
- ヤスタカが最初に手がけた作詞は「シティ」ではなく「Wonder2」。
木の子氏について
- 現在は、デザイン関連を経て、建築関連の仕事をしている。
- テレビは見ない、CDもあまり買わない。情報源はネットだけの引きこもり。
- 花見に一緒に行った友人に、「最近Perfumeに興味があるんだけど、Perfumeって知ってる?」と尋ねられた。
- 久しぶりにアクターズ広島のユニットであるリトミック「Motion Melody」の作詞を手がけたが、現時点で次の依頼は無い。(リトミックの楽曲はゲームミュージック制作者が担当。「3人合わせて」の自己紹介まで一緒。Perfumeと全く同じ事をやってどうする・・・)
- 最近はエレクトロニカを聴いている。
- 作詞をするなら、メロディーが素敵な人に書きたい。
- 話してみたい人は、Plus-Tech Squeeze Box、Hi-Posi、蔦谷好位置。
- 最近買ったCDは、東川亜希子のもの。以前持っていたが失くしたので買いなおした。
- ライブはほとんど行かない。7、8年前にJungle Smileのライブに行ったきり。
- 音楽的ルーツは、TRFが流行っていた頃のTowa Tei。鄭経由でDeee-Lite(木の子先生お気に入りのキノコジャケ。)、そしてHi-Posi。Hi-Posiは「重力をなくして」の歌詞が凄い。どうしてあんな歌詞が書けるのだろう。お勧め。
- 初めて買ったCDは、大内義昭/藤谷美和子「愛が生まれた日」。
- 「言葉の暴力」というハードな表現に耐えられなかったオタの「アイドルに変な歌を歌わすな」批判をネット(はてな?との掟の突っ込み)で見た事がある。2chは見ていない。
- Perfumeとの付き合いはライブの楽屋挨拶、たまに食事程度。古いスタッフとは面識がある程度。ヤスタカはもう雲の上の人。たまたま先日地下鉄でポスター(pino?)を見つけてヤスタカにメールをしたが、返事は無かった。
Perfumeについて
- かしゆかのメンタル面が心配。ステージに立っていても、「自分でいいのだろうか」と今でも考えてしまうらしい。(それは残り二人が大物過ぎるから、と掟のフォロー)
- Perfumeでの仕事の中で最も気に入っているのは「コンピュータードライビング」。
- Perfumeのワンマンライブにはしばしば顔を出している。武道館でファンに気づかれたが、「違います」と返した。
以上。肝心の歌詞解釈については自分はあまり興味が無いポイントだったのでメモらず。きっと誰かが書いてくれるでしょう。
※ id:meeeresさんのレポをどうぞ。http://d.hatena.ne.jp/meeeres/20090509/1241848376
個人的な疑問。ライブもCD音源もない状態のSync⇔Syncに対して、何故AmuseはPerfume楽曲の制作を依頼したのだろうか。テクノポップ路線を狙ってそれ系の作家を探していたときに、YAMAHA中脇氏が間を取り持ったのだろうか。そもそもPerfume上京時に、今度は通常のアイドル歌謡ではなく「テクノポップ歌謡」で行く、という事が、どのような経緯を経て決められたのだろうか。その辺の事情を知りたい。
あと、「イミテーション」「カウンター」はヤスタカ作詞でJASRAC登録されているのは何故なのか。
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私いわゆる古参になると思いますので木の子への思い入れが強いのですが、ystkとも疎遠であるようだし amuseともつながってるのかどうなのか分からないような状態なんですね…
今のこのPerfumeがブレイクした状況で木の子詞が世間にどう受け止められるのか見てみたいんですけどね
カウンターがアルバムにでも収録されないかなぁ…
P.S. 代々木は行かれるのですか?私は自宅警備にあたります
ちなみに私は日曜に参戦する予定です。
でもまぁ利益追求が第一義である企業にしてみれば、それは正解以外での何ものでもないんでしょうな
とくに徳間、amuseはアイドル部門弱いんで、裾野を広げるのにこの機を逃すまじ!って思いが強いんでしょう
ま、NIGHT FLIGHTはあんなかんじだしアルバムさえちゃんとしてくれたら文句ないです
でもどうせ裾野を広げるんだったら前みたいに唐突に小学館の小学○年生シリーズに出てみたり
天才てれびくんにゲリラ的に出演してくれたほうがよっぽど楽しいのに
小学五年生とROCKIN'ON、さらにはBOMB!に同時期に載れるタレントなんて今後当分出てくることないでしょう
追伸
天才てれびくんMAXビットワールドのほう、オープニングAira Mitsuki ですよね?
私はカラフル・トーキョー(ryがいちばんよかったと思ってその後追ってないので断言できないのですが
番組コンセプトとマッチしていてとてもイイ感じです。
ビットワールド、最近セイコーたちがリアルワールドに来ているので、CGのビーボと実写の合成が頻繁に出てくるのですがこれがとんでもなく凄いです。
わたしは数年前NHKが押井守特集をしてるときにイノセンスを見ました
イノセンス、公開当時今までにない映像世界に圧倒される とか とにかくCGが凄い とかやたら映像についての評判が高かった記憶があったのでちょっと楽しみにしていました。
見終わって愕然としました。あまりにもヒドイんだもの、CGとアニメの合成が。昔の特撮の時代のレベルの低いこっちは実写、これは模型って分かっちゃうのと同じレベルなんだもの。
業界内で押井守作品を批判してはいけないって圧力でもあるの?と思うほどした。
イノセンス公開当時、NHK教育天才ビットくん内ではスタジオ4℃製作のアニメ「魔法少女隊アルス」をやってました
こちらも3DCGとの合成をやってましたがこっちのほうが全然凄かったです。15分とはいえ毎週やってるのに
ビットワールドの合成技術ももそこからの積み重ねなんでしょうね
ケータイ大喜利の携帯からの投稿システムの元になるものもビットくん内で使ってたし、NHKは何気にサラッっと凄いことしてますよね
(アニメはスタジオ4℃が凄いのか)
そんなNHKがPerfume大好きっ子になってくれて本当によかったです
ふー、なんとかPerfume話に着地したゼ!長文失礼致しました