柳谷政人
2014年9月27日08時05分
JR西日本は26日、来春から広島地区に投入する新型車両「227系」を大阪府東大阪市で公開した。広島での新型車両は旧国鉄時代の1983年以来32年ぶりで、初のステンレス製。塗装は「赤」をふんだんに使った。山陽、呉、可部各線に導入され、来春まず43両、2018年度までに計276両を配備する。
227系は、従来の自動列車停止装置(ATS―P)の後継となる「新保安システム」(ATS―DW)を導入。地上設備を整備して18年度までに稼働させる。宝塚線(福知山線)脱線事故後の08年に開発に着手したもので、車両内のデータベースにホームや信号機の位置、制限速度などを登録。車輪の回転数で列車の位置を把握し、速度超過やオーバーランを防ぐ。
デザインは厳島神社の大鳥居や「県の木」のモミジ、広島カープに共通する赤が基調で、側面には大きな縦のラインも入る。JR西の担当者は「広島の地域活性化のためのデザインにした」と話した。(柳谷政人)
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部
PR比べてお得!