過徴収:固定資産税を20年間で490万円 埼玉・吉川市
毎日新聞 2014年09月21日 13時37分
埼玉県吉川市に住む男性(63)宅の固定資産税を、市が1994年度から20年間にわたり、約490万円過大に徴収していたことが分かった。男性は過徴収が73年度から41年間続いていたとするが、市は「返還請求権は20年で消滅するうえ、資料もない」として、直近の20年間分を返還する方針。これに対し男性は、「納得できない」として、受け入れを拒否している。
男性側によると、過徴収の総額は都市計画税も合わせて1000万円に上るという。男性は今年3月、市の説明で初めて過徴収を知った。固定資産税などは住宅用地の面積によって減税する特例があるが、市側が男性宅の一部に適用するのを忘れたという。【飯嶋英好】