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イスラエルにNPT加盟求める決議否決
9月26日 11時10分

IAEA=国際原子力機関の総会で、核兵器を保有しているとされるイスラエルに対して、NPT=核拡散防止条約への加盟などを求める決議案の採決が行われましたが、欧米諸国などの反対多数で否決されました。

IAEA=国際原子力機関の年次総会は、本部のあるオーストリアのウィーンで開かれていて、25日、核兵器を保有しているとされるイスラエルについて意見が交わされました。
この中でアラブ諸国が提出した、イスラエルに対してNPT=核拡散防止条約への加盟や、すべての核施設をIAEAの査察の対象にすることなどを求める決議案の採決が行われました。
採決では、アラブ諸国のほかロシア、中国など45か国が賛成したのに対し、欧米の国々や日本など58か国が反対にまわり、決議案は反対多数で否決されました。
アラブ諸国はこうした決議案を去年に続いて出していて、その背景には、おととし開かれる予定だった「中東地域の非核化を目指す国際会議」がいまだに開かれず、イスラエルの核問題が議論されていないことへの不満があります。
このため、採決の直前にはアメリカのカントリーマン国務次官補が会場で記者会見し、「この1年で、会議開催に向けて進展があった。立場の違いが残り、簡単ではないが、近いうちの開催も可能だ」と強調し、アラブ諸国に理解を求める場面もありました。

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