商売ならお客様を増やしたい、ブログ運営なら読者を増やしたいと思うのは当然です。人を呼ぶには明確で絞り込まれたコンセプトが必要です。また、老舗と呼ばれているお店の多くが、この考えつくされたコンセプトをもとに長期間商いを進めています。
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いくらいい商品を扱っていても、気づいてもらわなければ人は集まりません。かといって単に派手にするだけでは、かえって悪い印象を与えてしまう。肝心なのは経営者のコンセプトをしっかり作り上げ、商品を「心地よく目立たせる」ことです。
「なんでもあります!」は「なんにもない」のと同じ
第一印象が良い、人が集まるお店、儲かるお店をつくるために、まず初めに取り組まなければならないことは明確なコンセプトをつくり上げること、そして絞り込むことです。ここでいうコンセプトとは、経営者の思いや考えをもとにした方向性のことです。何をウリにして商売しているお店なのかをはっきり示すことが大切です。あれやこれやと、いろんな特徴をアピールしてもお客様の心には決して響きませんし、最悪、誰のためのお店なんだとお客様を困惑させてしまいます。
コンセプトを絞り込むには捨てる勇気が必要
コンセプトを絞り込むとは、一部のお客様を捨ててしまうことでもあります。多くの経営者はお客様を捨てることに足踏みしてしまいます。でも、絞り込みができなければ、全く特徴のないお店になってしまいます。それではお客様から選ばれるお店にはなりません。しっかりとしたコンセプトを持ったお店づくりは、お客様に支持されるお店の第一歩なのです。
コンセプトをはっきりさせる5つの質問
- あなたのお店は、どのくらい知られていますか?
- あなたのお店は、お客さんにどんなメリットを与えることができますか?
- あなたのお店は、あなたのお店の強みは何ですか?
- あなたは自分のお店の強みを出すために、今の商売の中で何を捨てることができますか?
- あなたのお店が、ファンを増やしていくためにすることはなんですか?
これらの問いに対し、ハッキリとした言葉で答えることができれば、ある程度コンセプトが見えてきた証拠です。また同時に、ハッキリと言葉にできなかったときは足りないところがある証拠なのです。
おわりに
私自身、商売において一番難しいと実感していることは、お客様を捨てることです。特に創業時は「稼ぐに追いつく貧乏なし」と、手当たり次第にお客様を探してしまいます。大切なのはそこでお客様を捨てる勇気を持つことができるか。商売人の腕の見せ所とも言えます。
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