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【スポーツ】

<首都スポ>岡、いつかはツール 本場欧州に19歳が挑戦

2014年9月26日 紙面から

岩手山をバックに笑顔の岡篤志=岩手・八幡平市で(藤本敏和撮影)

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 高校を卒業したばかりの19歳が、自転車レースの本場・欧州に乗り込み、夢を追いかけている。茨城県立筑波高卒の岡篤志。高校時代から国内の実業団レベルで走り、実績を出してきたティーンエージャーは、いつの日かツール・ド・フランスに出ることを目指し若手選抜チームEQA−U23の最年少メンバーとして欧州を駆けめぐる。 (藤本敏和)

 少し小柄で、優しい笑みを絶やさない。ぱっと見、アスリートに見えない19歳だが、欧州でプロになるという強い決意を抱いている。今春、筑波高を卒業したばかりの岡篤志は、自転車競技の本場フランスを拠点にプロを目指す。「自転車でプロになるにはどうしたらいいかと考えたら、向こうで走るしかないと思いました」

 日本のロードレース界は、史上最強時代を迎えている。別府史之(藤沢北高・現藤沢総合高卒、トレックファクトリー)新城幸也(八重山高卒、ヨーロッパカー)という2選手が海外のトップチームに所属し、ツール・ド・フランスをはじめとするビッグレースに毎年のように出場。この2人には共通点がある。

 高校卒業からほとんど間を置かず日本を飛び出し、欧州で戦いながら強くなってきた。大学、実業団レベルを国内で走りながら欧州トップレースの常連になった日本人選手は誰もいない。高校時代に欧州プロレースの世界に魅了された岡も欧州にこだわった。

 国内での実績は十分だ。高校から国内の実業団レベルで走り、高校2年生の2012年には実業団やプロの選手たちがひしめく中「いわきクリテリウム」で2位に入賞した。

 プロということを強く意識しだしたのもそのころからだ。13年、全日本ジュニア選手権で個人タイムトライアル優勝、同ロードレースで2位になると、高校最後の夏休みで渡仏しアマチュアチーム所属の道を探った。

 最終的に選んだのは、プロ組織エキップアサダ傘下の育成チーム「EQA−U23」。日本代表も率いる浅田顕監督(46)が設立した若手育成チームだ。

 浅田監督は、エキップアサダで新城をはじめとするトップ選手を育ててきた日本自転車界の名伯楽。このチームは文字どおり23歳以下が対象で、高校からいきなり飛び込んだ岡は最年少メンバーだ。春と秋、それぞれ2〜3カ月ほどフランスの借家を合宿所に、自炊で共同生活しながら欧州のアマチュアレースに出場している。

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 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中

 

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