第1日、3アンダーで2位の深堀圭一郎。17番でティーショットを放つ=大利根CCで
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◇ダイヤモンド・カップ<第1日>
▽25日、茨城県坂東市、大利根CC西C(7117ヤード、パー71)▽雨、気温21・3度、風速1・9メートル▽賞金総額1億5000万円、優勝3000万円▽132選手(うちアマ11人)▽観衆1177人
国内ツアーとアジアツアーとの共催大会。深堀圭一郎(45)=フォーラムエンジニアリング、藤田寛之(45)=葛城GC、室田淳(59)=サメジマコーポレーション=のベテラン3人が68で回り、3アンダーで日本勢最上位の2位タイ発進した。首位は5アンダーでキャメロン・スミス(オーストラリア)。石川遼(23)=カシオ=は72で1オーバー、44位タイだった。
午後組でインからスタートした深堀の最終9番パー4。フェアウエーからの第2打をピン右約1メートルにつけてバーディー締め。これで日本勢最上位に並んだ。「(雨に降られた)午前の組に比べて、天候に恵まれて最高のゴルフ日和。ボギーもあるが、バーディーもいっぱい取れたので上出来ですよ」とベテランが目を細めた。
「(4週前の)KBCオーガスタぐらいからショートゲームが良くなってきた。集中力も高まってきたし」。出だしの10番でチップインバーディー。16番からは3連続バーディーを奪うなど計7バーディー、4ボギーにニンマリ。
これまでツアー通算8勝しているが、このうち2003年日本オープンの日光CC、1998年と05年の2勝しているANAオープンの札幌GC輪厚Cの3勝が、名匠・井上誠一さんの設計コース。そして今大会の舞台も、井上さんの設計だ。「相性がいい」と言い切る深堀は「設計者の意図がはっきりと分かり、あそこにはこういうルートがあるよ、どこどこにはこういう球でいきなさい、と教えてもらっているような気がする。井上さんの設計コースで勝ちたい」という。
今大会の5位以内に入ると、3週後の日本オープンの出場権を手にできる。現在賞金ランキング70位の深堀は、シード権確保のためにも1試合でも多く出場したいところ。2日目以降については「井上さんと仲良くして、コースからのメッセージをしっかりと受け取りたい」。ベテランらしい言い回しで、進撃を誓った。 (櫛谷和夫)
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