アンケートに答えてプレゼントをGet!
文系の道
社会に出てから技術を身につける文系 |
しかし、専門性が低い知識を学んだ学生が専門性が低い職業につくということは、乱暴にいってしまえば「あなたでなくても誰でもいい」ということになります。自分ならではのウリを自分で見つけ、アピールしなくてはいけないという難しさがあるでしょう。
「手に職」というイメージは少ないかもしれませんが、資格の必要な職業も多い上に、どの企業でも共通する分野であれば転職の選択肢が多い、というメリットがあります。
文系で生きる! 給与は?キャリアアップは?
文系と理系で給与などに違いはあるのか。このテーマについての調査でよく知られているのは、大阪大学 大学院の松繁寿和教授が1998年に行った調査です。ある国立大の文系と理系の学部の過去50年の卒業生、約1万5千人にアンケートを依頼し、約3,400人から得た回答をもとに分析したというものです。それによると、若いうちは理系のほうが収入が高いが、30代以降で文系が逆転します。生涯賃金では、文系のほうが5,000万円以上多いという結果でした。
<文系出身vs理系出身 世代別の年収>
|
大阪大学 大学院の松繁寿和教授が1998年に行った調査をベースに、ガイドが作成。調査時点での年収を調査したもの。生涯年収は、22歳から60歳の定年まで働くとして、年代ごとの平均年収をもとに試算したもの
|
社会状況は変化しているのか? 最近の状況
松繁教授の調査から10年近い歳月がたっています。景気回復や雇用環境の変化などがありましたが、文系・理系の給与については変化があったのでしょうか。最近の調査を見てみましょう。2006年8月に人事院が発表した「民間給与実態調査の概要」によると、大卒の事務系の仕事の初任給は約19万1,037円、技術系では約19万5,596円と、理系がやや若干上回っています。ボーナスを除く年収では5万円前後の差があります。
しかし、課長職につく40代後半くらいからは、昇進も昇給のスピードも、事務職が逆転します。
<理系職vs文系職、役職別の去年の収入>
|
「民間給与実態調査の概要」(人事院/2006年8月)より作成。職種別のものであり、出身学部・学科は関係ない
|
収入の違いは、業種の違い?!
文系の職種はどの企業にも必ずありますが、技術職の社員が多い企業は主に製造業です。製造業と非製造業の給与を比較すると、全体的に製造業のほうが低めの傾向があるとわかります。これが、文系と理系の生涯年収の差につながっているともいえるでしょう。
<製造業と非製造業、役職別の去年の収入>
|
「民間給与実態調査の概要」(人事院/2006年8月)より作成。業種別のものであり、出身学部・学科や職種は関係ない
|
まとめ:「どっちが得? あなたはどちらの道をゆく?」はこちらから。
理系の道を行く人は、はこちらから。