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 大相撲秋場所(東京・国技館)13日目の26日、新入幕の逸ノ城(いちのじょう、21)=本名アルタンホヤグ・イチンノロブ、モンゴル出身、湊部屋=が初の横綱戦で鶴竜をはたき込みで破った。新入幕の力士が横綱に土をつけたのは1973年秋場所の大錦(現・山科親方)以来、41年ぶり。初土俵から5場所目での金星(平幕力士による横綱からの勝ち星)も、年6場所制となった58年以降で最速となった。

 逸ノ城は11日目に稀勢の里、12日目は豪栄道と、2大関を破った。14日目の27日は1敗で並ぶ横綱白鵬と対戦する。勝てば単独トップとなり、1914年夏場所の両国勇治郎以来、100年ぶりの新入幕場所での優勝が近づく。

 逸ノ城は鶴竜との取組後、「勝ててうれしかった。(白鵬には)思い切り当たっていくだけです」と気合十分に話した。