NY外為(26日):ドル上昇、米GDPが上方修正-円は下落
9月26日(ブルームバーグ):ニューヨーク外国為替市場ではドル買いが膨らみ、ドル指数は6営業日続伸。4-6月(第2四半期)の米実質国内総生産(GDP)確定値が改定値から上方修正されたことを受けて、利上げが正当化されるとの見方が強まった。
円は下落し、対ドルでは6年ぶりの安値に近づいた。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の海外資産投資増加につながる改革を政府が推進するとの観測が背景。ユーロは1年10カ月ぶりの安値に下落、ロシア・ルーブルを中心に新興国通貨も値下がりした。米国債利回りは上昇し、ドル建て資産の魅力が高まった。
インタラクティブ・ブローカーズ(コネティカット州グリニッチ)のチーフマーケットアナリスト、アンドルー・ウィルキンソン氏は電話インタビューで、「ドルは今のところ勢いの塊だ」と指摘。「米連邦公開市場委員会(FOMC)は来年の中心的話題になるだろう。それが足元のドルの動きを促しており、そのために他のすべてが苦戦している」と述べた。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数 はニューヨーク時間午後2時46分現在、前日比0.4%上昇の1067.47。このまま終えれば4年ぶりの高水準となる。週間ベースでは6週連続の上昇。月間では3.7%、四半期では6.4%それぞれ上げている。
円は対ドルで0.6%安の1ドル=109円41銭。ドルは対ユーロで0.5%高の1ユーロ=1.2682ドル。一時は1.2677ドルと、2012年11月以来の高値をつけた。円は対ユーロでほぼ変わらずの1ユーロ=138円76銭。
原題:Dollar Climbs as Growth Bolsters Rate Speculation; YenWeakens(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Rachel Evans revans43@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Dave Liedtka dliedtka@bloomberg.netGreg Storey, Kenneth Pringle
更新日時: 2014/09/27 05:12 JST